欧州の景気減速を懸念して、昨日の米国株は反落した(DJIA -76.97, NASDAQ -31.75)。さらに1米ドル=76円台で定着しつつある為替相場が重しとなり、本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が744に対して、下落銘柄数は766となった。つまり、上げ下げの銘柄数がほぼ半々となった。騰落レシオは73.59%。円高のため、主力の輸出関連銘柄からは資金が逃げて、内需関連銘柄へ移動している。
TOPIXも日経平均もやや下放れて始まったが、ほぼ寄引同事線となり、下げ渋った。どちらも下向きの10日移動平均線の下にあり、時の利は売りが続いている。しかし、騰落レシオと信用評価損率で見ると当面の底値圏に達している可能性が高いので、新規の売り仕掛けは控えたい。かといって強気で買えるわけでもない。ある程度の自律反発は十分ありうると見ているが、そうなっても現在の不透明な経済情勢を考慮すると半値戻し程度が目途だろう。カウンターパンチは狙わず、ジャブの繰り返しに徹する。
TOPIX -3 @776
日経平均 -50円 @9,057円