景気減速懸念がやや後退し、昨日の米国株は大幅高となった(DJIA +322.11, NASDAQ +100.68)。これを受けて本日の日本株全般は高く始まったが、すぐに失速し始め、陰線で終える銘柄が目立った。東証1部では、上昇銘柄数が454に対して、下落銘柄数は1,056となった。騰落レシオは63.99%へ低下した。韓国、香港、台湾の株式市場も下げた。
日本国債の長期格付けをムーディーズが1ランク引き下げた。これはサプライズではなかったが、大手銀行株は下げた。また、政府が発表した円高対策に対する失望から、トヨタ、ホンダ、日産、キャノンなど主力銘柄は軒並み下げた。米国株があれだけ反発したにもかからずである。
TOPIXも日経平均も高寄りしたが、直ぐに失速して陰線で終えた。昨日の短陽線を本日の長陰線が包む形の包み線となった。下向きの10日移動平均線の下に沈んだままで、時の利は依然として「売り」。
TOPIX -8 @742
日経平均 -94円 @8,639円