時間との勝負

優利加さん
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昨日の米国株は続伸した(DJIA +104.83, NASDAQ +61.98)。これを受けて日本株全般は小高く始まる銘柄が多かったが、失速し陰線で終わる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が367に対して、下落銘柄数は1,188となった。騰落レシオは92.29%へ低下。建機株及び資源株を除き、殆どの銘柄が下げた。EU首脳会議の結果待ちか。東証1部の売買代金は9000億円台に回復はしたが、低迷したままである。

東京電力が派手に反発したが、電力株とは思えないような動きをするようになった。マネーゲームのおもちゃと化した。他方、オリンパスは大きく急落しただけに自律反発したようだ。しかし、2008年の英国医療機器製造会社ジャイラスの買収に伴い、助言会社に6億8千700万ドルを支払ったという報道が正確なら、異常な報酬額だ。これは買収価格の32%に相当する。M&Aのアドバイザリー報酬は2%程度が相場だからだ。同様にワラント債や転換社債のようなエクイティファイナンスの主幹事を務めた場合も2-3%、通常の社債の主幹事の場合は1%というの相場のはずだが・・・。何故そんなにも高い報酬を支払う必要があったのか、誰もが知りたいだろう。まず、勘繰りたくなるのが助言会社を通じて誰かへ流れた何らかの形での賄賂だ。そうでないことを祈りたい。

TOPIXも日経平均も反落した。やはり、そう易々とは上げない。欧州債務危機の解決には相当な時間がかかり、その解決までに銀行の信用収縮により世界経済が失速しかねない。時間との勝負になる。

TOPIX -8 @747
日経平均 -81円 @8,862円

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