昨日の米国株は大幅下落した(DJIA -125.25 @12,695.35, NASDAQ -31.24 @2,902.58)。ギリシャが組閣できずに混迷し再選挙が濃厚となったためだ。仮に再選挙の結果、緊縮財政を放棄する政権が誕生すると、ECBを中心としたギリシャに対する追加融資が実行されなくなる。すると、ギリシャは債務不履行に陥るだろう。さらにギリシャがユーロを脱退するとドラクマは暴落し、ユーロ建ての既存債務は返済できない。するとギリシャ国債に大量投資している欧州の銀行を中心に大量の不良債権が発生し、銀行の信用不安につながり、銀行株は暴落するだけでなく、その信用不安がマネーの流通を止めるので世界経済が大きなダメージを受けるという連想が市場に拡大した。当然、ユーロは売られて安くなり、米ドルや日本円が買われて高くなった。
このような海外市況を受けて、本日の日本株全般は続落した。東証1部では、上昇銘柄数が358に対して、下落銘柄数は1,237となった。騰落レシオは66.85%。東証1部の売買代金は1兆1584億円。
TOPIXも日経平均も下放れて始まり、一時は深く下げたが切り返して、実体部分に比べ長い下ひげを引いた短陰線で終えた。つまり、下げ渋った。ギリシャの再選挙が決ったが、既に相場に織り込み済みのようだ。
TOPIX -9 @747
日経平均 -73円 @8,900円