先週金曜日の米国株は続落した(DJIA -73.11 @12,369.38, NASDAQ -34.90 @2,778.79)。しかし、本日の日本株全般は踏ん張った。東証1部では、上昇銘柄数が958に対して、下落銘柄数は587となった。騰落レシオは72.61%へ上昇した。東証1部の売買代金は8,656億円へ低下し、1兆円を大幅に割り込んだ。
米国株が続落したにも拘わらず、TOPIXも日経平均も下げ渋った。しかし、10日移動平均線は下向きであり、且つ、株価がその下に沈んだままであるので、時の利は売りのままである。逆張り建て玉なら打診買いも可能だが、順張り建て玉のスウィングではまだ手出しできない。
TOPIX ±0 @725
日経平均 +22円 @8,633円
6月中旬のギシシャの再選挙が済むまでは、下げ過ぎると自律反発するが直ぐに頭を押さえられてまた下げるとう動きを繰り返し、楽観と悲観の綱引きが続くと見る。最悪シナリオは反緊縮財政の政権が誕生し、これまでのEUやIMFとの合意を破棄し、追いつめられてユーロから脱退してドラクマが復活することだ。その場合、ドラクマは暴落するはずなので、ユーロ建ての債務の返済は極めて困難になり、第1次世界大戦後のドイツのようにギシシャ経済にはハイパーインフレが待っている。その大混乱は大地震のように欧州各国へ伝播し、欧州だけでなく巨大な津波となって世界経済を襲うだろう。この最悪シナリオは外れて欲しい。これから1ヶ月ほどは欧州動向から目が離せない。