元従軍慰安婦をテーマにした写真展について、会場を運営する「ニコン」が中止を通告した問題で、東京地裁が会場を使用させるよう命じる仮処分を出したことを受け、写真展は、26日から開催されています。
写真展は韓国人の写真家・安世鴻さんが「元朝鮮人従軍慰安婦」を題材に撮影したものです。
ニコンが運営する東京・新宿区の会場での開催がいったん決まりましたが、その後、ニコン側が「政治活動の一環」にあたるとして中止を通告。安さん側は、東京地裁に会場の使用を認めるよう仮処分を申請していました。
東京地裁が22日に、ニコンに会場を使用させるよう命じる仮処分決定を出したため、写真展は26日から開催されていますが、客のほか、開催に抗議する団体も詰め掛けています。
「開催できてよかった。表現の自由が守られた」(写真家 安世鴻さん)
ニコンは「裁判所の決定に従ったが、異議が認められれば途中でも中止を求める可能性がある」としています。(26日14:08)