日銀の金融政策で、無制限資産買い入れの開始を一年後とした。市場からは、開始時期が、遅すぎると批判される。海外での反応も、あまり、よくはなかった。
結果として、円が買われ、88.20まで、上昇した。
しかしながら、安部首相の、円高是正発言があり、結果として、円安になり、90.80まで、下落した。
自民党の、生命線は、円安である。自民党が、衆院選で、勝利し、円安となる。この為替の動きに対して、安部首相は、市場が、安部内閣の経済政策を期待して、円安になったと、コメントした。
自民党にとって、参院選を控えている現在、円高になるのは、有難くないことで、円高=参院選の負けなのである。
日銀が、資産の買い入れを、一年後からとしたのは、参院選で、自民が負ければ、何らかの理由をつけて、資産の買い入れを中止できるからではないか、あるいは、一年後の開始を、議事録に、記載することで、インフレに対する批判が出た場合、責任は、日銀にはないと主張できるからではないか。
どちらにせよ、一年開始は、時間稼ぎで、白川総裁は、4月8日まで、時間を稼げばよく、それ以降は、日銀の総裁でなくなるのである。後任の総裁が、資産の購入の時期を、いつにしようが関係ないのである。最後の悪あがきのようなものなのであろうか。
今週は、FOMCである(29日、30日)。おそらく、議事録の内容は、雇用の回復は、イラつくほどに遅い。だから、ドル安政策を続けます。財政の崖が・・・・・心配です。ぐらいのものであろうか。
あとは、アメリカのADP雇用統計(30日)が発表されるが、あまり意味はなさそうである。なぜならば、FOMCの同日であり、その結果発表前だからである。
今週は、ドルが動きそうである。FOMC前に、ユーロ売りをしてもよいかと考えているが、さてどうであろうか。1.3500乗せで、売りポジションを取ってみようか。迷うところである。
<為替相場>
ドル円 88.20~92.20
ユーロ円 118.20~124.20
ユーロドル 1.3320~1.3520
難しいところである。安部首相としては参院選まで、円安を維持したいところだろう。
基本的に、円安で会うと考えている。アメリカの景気が回復していること(ただし、債務削減の動きが出そうなので、注意である)で、FRBも、そろそろ、ドルジャブ政策を取りにくくなってくるだろう。それを、見込んだ動きが出るのであれば、円安である。
<株式相場>
日経平均 10300~11200
いったん、円高に振れたので、売られたが、週末、円が、安値追いの状況なので、株もまだ上がりそうである。
そういえば、今週は、スペインの国債の償還があるが、ユーロは果たして、売られるのであろうか?