8日の東京株式市場の日経平均は続落。前日比65円03銭安となる1万5314円41銭で本日の取引を終えました。
前日の米国株安や外為市場での円高を受け、主要銘柄に利益確定売りが先行しました。国内での買い材料は乏しく、今晩のアルコアAA.Nから始まる米主要企業の決算発表を見極めたいとのムードも広がり一貫して上値が重い展開となりました。
ゴールドマン・サックス証券から米国の利上げが近いとのレポートが出て、いったん利益確定の動きが広がり一時下げ幅を拡大。
もっともGPIFの運用比率見直しがあるため下げ幅は限定的で、個別銘柄の押し目買い意欲は強く安値では買戻しも観測されました。
後場に入り日経平均は小幅安、一時はプラス圏に浮上しました。先物にややまとまった買いが入ったほか、個別の出遅れ銘柄物色も伺えました。25日移動平均線を割り込まずに切り返したことで下値の固さが確認されました。
また短期資金が低位の電線株に向かい、軒並み大幅高となりました。
先物市場では仕掛け的な売りがみれましたが、年金買い観測を背景に相場は崩れず、底堅い地合いが継続し後場大引けとなりました。