日経平均は続落。買い材料難のなか機械受注統計の大幅悪化が嫌気され下げ幅を広げる。
10日の東京株式市場の日経平均は続落。前日比86円18銭安の1万5216円47銭となりました。
前場では、寄り付きでは前日の米株高を好感した買いにより、小幅高で始まりましたが、寄り付き前に発表された5月の機械受注統計が大幅に悪化したことを嫌気した売りにより、マイナス圏へ転落となりました。また、11時ごろに発表された6月の中国の貿易統計で輸出が市場予想を下回ったことや、円相場がやや円高に振れていることが相場の重荷となりました。ただ、下値では国内景気の先高観による買いが入ったことで、下げ幅は限定的となりました。
後場に入り、引き続き小幅安の水準での揉み合いとなりました。朝方に続き、機械受注の悪化を受けた売りが出ましたが、一方ではアジアの主要株価指数がおおむね上昇していることが相場の支えとなりました。また、今日は株価指数オプション7月物の最終売買日である為、オプションの行使価格に絡んで、落ちつきどころを探している展開となりました。
後場中ごろに入りなお、小幅安での揉み合い。薄商いで相場の膠着感が強まる格好となりました。外国為替市場で円相場が1ドル=101円台半ばで小動きが続いていることも手掛かり難となり、下値では押し目買いが入るものの、積極的な買い手がおらず、様子見姿勢が強まりました。下値では押し目買いが入るものの、手掛かり材料難の中、引けにかけて利益確定売りが膨らみ下げ幅を拡大し、東京株式市場は大引けを迎えました。
◆日経平均:1万5216円47銭(前日比-86円18銭)
◆東証1部売買代金:1兆6706億円
◆東証1部出来高:19億7386万株
◆値上り銘柄数:260銘柄
◆値下り銘柄数:1465銘柄
◆変わらず:90銘柄
◆年初来高値銘柄数:0銘柄
◆年初来安値銘柄数:5銘柄