ピラニア刺し身、どんな味? 奇景・アマゾンの湖で釣り
小骨が多いので、3ミリ程度に薄く切ります。「ザクッザクッ」という音が聞こえます。まず、刺し身で食べてみたところ、白身で甘みがあります。思ったより柔らかくて、薄く切っているためか、小骨もいい食感になります。丼メシにのせ、わさびじょうゆで海鮮丼風にしてみると、川魚の臭みもまったく感じません。焼いた方は、「小骨がある太刀魚」のような味です。
地元の人はどうやって食べているのか。船頭のフランシスコさん(57)に聞いてみました。
焼く、煮る、揚げるといった調理法で、月に数回は食卓にのぼるそうです。「サシミにはしないね」とのこと。今回釣ったブラックピラニアより小さいシルバーピラニアの方が、身が柔らかくておいしいそうです。アマゾン川のずっと下流の町に住んでいた頃には食べる習慣はなかったけど、マナウスに移り住んでから食べるようになったといいます。
川魚を扱うレストランでは、すりつぶしてスープにしたり、身を2枚に切り分け、トマトやタマネギ、ジャガイモと一緒に煮たりするメニューがあります。こちらもおいしそうです。
(小林恵士)