医師の過失とはとても言えないひどさだ。
まるで人体実験か練習用の試験台か。
週刊新潮には「殺しのライセンス」を持つ男と掲載されているほどだ。
群馬大附属病院で腹腔鏡手術と開腹手術を受けた患者が相次いで死亡した事件、全国平均の17倍という死亡率だった。
この事件の中心人物は第二外科の須納瀬(すのせ)豊助教(45)だ。この人物が執刀した患者18人が死亡した。
そんな医師が大学病院の助教を務めていることも問題だが、なぜ1、2人で終わらずに18人まで“被害者”が増えてしまったのか。
「第一外科と第二外科の対立が招いた結果ではないでしょうか」
こう語るのは、群馬大学病院に勤務経験のある医師だ。
「院内で第一外科と第二外科は、似たようなことをしているのに合同勉強会やカンファレンスは行われず、ほとんど交流がありません。第一外科は東大教授への転身を目指すエリート集団で、教授も旧帝大出身者が多い。一方の第二外科は“落ちこぼれ”という位置付け。そこで第二外科は、群馬大出身で07年に助教に昇進した須納瀬さんに腹腔鏡手術を行わせて、第一外科に対抗していたわけです」
そんな対立で、患者が犠牲になったのではたまったものではない。(週刊新潮記事引用)