菊の咲くころでもあるので、菊の節句とも呼ばれ、
陰陽思想で陽(奇数)の最高である数の9が重なる日なので、
もっともめでたい日とされてきたそうです
現在では五節句の中で馴染みがなくなってしまいましたが、
伝統的な行事をしているところを探して、
市比賣(いちひめ)神社の「重陽際(敬老感謝)」に行ってきました
祝詞奏上の後、一般参列者にも祓って頂きましたが、
最近は日本を取り巻く情勢がいろいろ厳しくなっていることもあって、
普通に生活をしていても何かと鬱屈することが増えているので、
ありがたく思いました
巫女による「菊花(きっか)の舞」(美しいです
お酒に菊の花を浮かべた菊花酒を頂きました
季語にもなっている被せ綿(きせわた)。
授与品を確認すると、「菊の御中(きくのおなか)」とありました
今後するかもしれないし、しないかもしれませんが、
真綿で菊の香りを移す様子を拝見したかったのです。
この日一番の目的です
白菊には黄色い綿、黄菊には赤い綿、赤(紫)菊には白い綿を使い、
小さな綿で蕊(しべ)を作る…
「菊の御中(きくのおなか)」守り
このお守りは 宮中より当神社に
伝えられたー菊の被せ綿ーの行事に
ちなんだもので重陽の日のみ授与い
たしております。
九月八日の夜 御神前の菊に被せ
られた三色の真綿を 九日早朝に
ー願いがきくようーご祈願申し上げ
てあります。
健康長寿をねがいつつ「御中」で
身体を撫でられ 箪笥にしまわれて
一年間ご利益をお受け下さい。
「わたかぶせ」は 平安のころより
行なわれ 枕草子 などにも史記が
あるが現在では殆ど行われなくなっ
てしまった。
「御中」とは御所言葉で「綿」の事。
以上 「菊乃御中」より
参列しただけなのに、「南天箸」「長生きうどん」などお土産も頂いてきました。
街なかにある地元の神社といった感じで、宮司さんや巫女さんとの距離が近く、
お祭りの最中でも手水の音がこぽこぽ聞こえてくるのが、
心地よく感じました
市比賣神社




