【ブリュッセル=石川潤】欧州連合(EU)は2日ブリュッセルで開いた臨時首脳会議で、欧州中央銀行(ECB)総裁にフランスのクリスティーヌ・ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事、EUトップの欧州委員長にドイツのウルズラ・フォンデアライエン国防相を指名した。2019年秋に正式に就任すれば、いずれも女性初のトップとなる。駆け引きを繰り返してきた独仏が有力ポストを分け合ったかたちだが、欧州委員長の決定に必要な議会の承認には不透明な面も残る。
ラガルド氏の政策方針は不透明だが、積極的な金融緩和を支持してきたフランス出身の総裁が誕生することで、金融市場には安心感が広がりそうだ。