風邪は咳、タン、鼻水、咽頭痛等の上部気道の炎症症状を伴うものが多い、消化器症状を伴うこともある。
コロナウィルスはインフルエンザとともに、冬の風邪の主因である。
さて、市販薬で対処すると治ることもある、これは薬で治るのではなく自然に治ることであるが。
現在、インフルエンザの可能性もあり、熱が出ると受診する人が増えている。検査にて、ウィルスが確認されると抗ウィルス剤を投与して治る。 抗ウィルス剤投与は発症後48時間以内の投与と決められている。それ以上では,抗ウィルス剤の効果が落ちるからである。
今市販の風邪薬が種々販売され、TVコマーシャルも多い。しかし、その風邪が、インフルエンザかコロナウィルスの風邪か、そうでないかは検査しないと鑑別できない。
ということは市販薬で治療していると重症化する可能性と、インフルエンザやコロナウィルスを拡散させる可能性が大きい。
早期に対処し、感染拡大を防げたいのであれば、市販の風邪薬の販売を禁止し、風邪症状があれば早期受診を進めるべきであろう。
しかしながら、早期受診をし、ウィルス検査を行う患者が増えれば医療費は莫大に増える。
国は、国民は、感染を防ぐのを求めるのか医療費抑制を求めるのか決めなければならない。両立はできない。
残念ながら、コロナウィルスに対する抗ウィルス剤はなく、コロナウィルスが同定されれば対症療法と安静、保温しか治療はないが。
現在国内で検出された国内ウィルスが新型か従来のものかは今の僕には分からない。