関西電力で新たな金品受領が明らかになりました。
子会社の元社長など少なくとも7人が福井県高浜町の元助役から300万円余りの商品券や金杯、重箱などを受け取っていたということです。
これは関西電力の彌園豊一副社長と、調査を担当した弁護士が6日、記者会見して明らかにしたものです。
それによりますと、原子力発電所の工事や管理を手がける関西電力の子会社「関電プラント」の元社長など少なくとも3人が福井県高浜町の元助役から総額で293万円の商品券を受け取っていたということです。
また、高浜原発の元幹部や子会社「関電不動産開発」の幹部など4人が10万円分の商品券や金杯、重箱や反物などを受け取っていたということです。
少なくとも7人が受け取っていた商品券の総額は303万円に上ります。
物品を含めて受領した時期は1992年ごろから2006年にかけてだということです。
この問題をめぐっては、第三者委員会がことし3月に、金品を受け取ったのは75人とする最終報告書をまとめていますが、7月になって別の子会社の元社長が金品を受け取っていたことが明らかになり、不祥事の発覚が続いています。
関西電力の彌園副社長は、記者会見で謝罪したうえで「今回の調査で同様の事象が出るという意味でのうみは出し切ったと考えている」と述べました。(Web NHK)