君の身体と心の中には無自覚の部分がある。
その闇の領域から無意識的な衝動エネルギーがこみ上げる。
その衝動によって、知らぬうちに意識が走りだす。
それによって、身体と心のネットワークが動き始める。
それによって、眼・耳・鼻・舌・身・意の六つの門から
次に何を感じるかが決まる。
それによって、無意識的に感覚器官に情報がどんどん飛び込む。
その情報を処理して、快楽と不快という脳内信号が生じる。
快と不快に無自覚なことによって、
「快→欲望」「深い→怒り」という反応が生じる。
その反応に無自覚なことによって、
反応がパターン化して執着と化す。
自分の反応パターンに無自覚なことによって、
特定のパターンが君を支配して
「アイデンティティ」という幻覚をつくる。
そのかたくななエネルギーが新たな君を生み出し、
その君がまた老い、やがて死に
ありとあらゆる苦しみを連鎖する。