◆ テクニカル+ファンダメンタルズ - 一気に“151円台”へ
“テクニカル(節目突破)”と“ファンダメンタルズ(中国財政出動期待)”という両輪が、昨日はうまくかみ合いました。
まず東京タイムは“レンジ内(149.70円-150.10円)”で揺れ動いたものの、欧州タイム序盤にかけて“上限突破”を見せました。
当該水準には“日足・一目均衡表の雲上限(昨日は150.094円)”が展開していたこともあり、これをマーケットは“節目突破”と捉えました。
一方で昨日は、中国・中央政治局が政策スタンス変更を打ち出しました。
金融政策を“積極的→より積極的”に、財政政策を“穏健→適度に緩和的”としたことで、「景気刺激に本腰」との見方が強まったからです。
このため中国との関連が強いオセアニア通貨を中心に、“リスク選好姿勢”が台頭しました。
この影響にて“151.350円”へと、ドル円は“急反発(前日比1円強)”を演じています。
◆ テクニカル的には“さらなる上値模索”が期待されるが…?
“膠着”を経た上での“上放れ”となりますので、テクニカル的には“さらなる上値模索”が期待されるところです。
ただ「米CPI(11日)/PPI(12日)」を控えるスケジュール感の中、「新規のポジション構築」は手控えられると見るのが自然です。
そうなると“さらなる上値模索”は意識しつつも、自ずと“上値は抑制的”と見るのが妥当なところ…。
冒頭で記した「中国財政出動期待」にしても、詳細を詰めるのは「中国・中央経済工作会議(11-12日)」ですので、現時点では「具体的には何も決まっていない」ともいえます。
そうなると“期待先行”時のセオリーは、“その巻き戻し”への警戒ということにもなります。
テクニカル的には“さらなる上値模索”が期待されますが、まだ“一筋縄ではいかない”と見ておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
152.695(日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
152.400(ピボット2ndレジスタンス)
152.260(11/20~12/3の50%戻し)
151.949(11/28高値、200日移動平均線、大台)
上値5:151.795(ピボット1stレジスタンス)
上値4:151.646(50日移動平均線)
上値3:151.535(11/29高値)
上値2:151.404(11/20~12/3の38.2%戻し)
上値1:151.350(12/9高値)
前営業日終値:151.190(50週移動平均線)
下値1:151.000(大台)
下値2:150.878(12/6~12/9の23.6%押し)
下値3:150.770(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
下値4:150.587(12/6~12/9の38.2%押し)
下値5:150.351(12/6~12/9の50%押し、-1σ)
150.293(日足・一目均衡表転換線)
150.115(12/6~12/9の61.8%押し、ピボット1stサポート)
150.000(大台)
《11:00》
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