一旦“巻き戻し”、その後“揺れ動く”と見るべきか…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2025/02/18 11:41

◆ “円買い”進行… - “151円前半”へさらに続落


米国休場(大統領の日)で流動性が乏しい中、昨日は「本邦10-12月期GDP」が“上振れ(+2.8%)”たことから「日銀早期利上げ観測」が再燃しました。
幅広い通貨に対して“円買い”が進む中、ドル円は“151.342円”へとさらに値を落とすに至っています。

◆ 「植田日銀総裁発言」「米ロ外相会談」が注目されるが…?


“その継続性の有無”が目先のポイントと見られますが、本日は植田日銀総裁が衆議院・財務金融委員会に出席予定(15:25~)となっています。
ここで「利上げ時期示唆」があれば“さらに円買い”が進行すると見られる中、そうでなければ“巻き戻し”が発生しかねない分水嶺…。

もちろん「トランプ劇場」がなくなったわけではありませんので、それに対する“期待(懸念?)”も継続すると見られます。
ただそうした中で行われる「米ロ外相会談」は“ウクライナ・欧州抜き”となるだけに、その成果や信ぴょう性は懐疑的にならざるを得ません。
そうなるとマーケットの関心は集まっているものの、疑心暗鬼にならざるを得ない・・・?

◆ ただ結果を見るまでは…?


いずれにしても不確定要素が多い状況ですので、結果を見るまでは“様子見”になりやすいと見るのが妥当です。
一旦昨日の動きに対する“巻き戻し”が入った後、その結果次第で“揺れ動く(場合によっては乱高下)”と見ておく必要がありそうです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

153.150(2/14高値、ピボットハイブレイクアウト)
153.074(2/12~2/17の50%戻し)
153.000(大台)
152.865(日足・一目均衡表転換線)
152.787(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:152.681(200日/50週移動平均線、2/12~2/17の38.2%戻し)
上値4:152.382(2/17高値)
上値3:152.110(-1σ、2/12~2/17の23.6%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:152.000(大台)
上値1:151.820(週足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:151.516
下値1:151.342(2/17安値)
下値2:151.207(2/10安値)
下値3:151.098(週足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stサポート)
下値4:151.000(大台)
下値5:150.902(24/12/10安値、2/7安値)
150.766(月足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
150.399(20月移動平均線、-2σ)
150.071(ピボットローブレイクアウト)

《10:35》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想