200日MA割れが示現!上値の重い相場付きとなりそう
【注目ポイント】「1.09000NZドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「1.10000NZドル」付近までの戻り
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.08500NZドル」付近までの下落も視野に
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.08500~1.10000NZドル」
豪ドル/NZドルにおけるトレンド転換ポイントとして着目していた「1.10000NZドル(≒200日MA)での下値サポート成否」。17日の終値ベースで同レート(水準)を割り込み、20日には一時昨年10月1日以来の安値となる「1.08976NZドル」まで下落。足もとでは小反発の動きとなっています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが右肩上がりでの推移になっている(上図青色点線丸印)ことから、現在の豪ドル/NZドル・日足チャートは下降トレンドを示すチャート形状であると判断します。
その他では、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・-1σラインと同・-2σラインの間を推移する“下降バンドウォーク”になっていること、またⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”が示現していることから、今後の豪ドル/NZドルはトリガー次第では下降モメンタムがさらに強まる可能性も。
そんな中、足もとの注目ポイントは・・・心理的な節目である「1.09000NZドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「1.09000NZドル」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「戻りフロー」となりそうです。当該ケースでは、「下降バンドウォーク崩れ」や「SARの買いサインへの転換」、また「-DI>+DIの乖離縮小」なども伴いながら、200日MAおよび赤色雲の下辺である先行1スパンをメドとする「1.10000NZドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの戻りとなりそうです。ただし、現状では赤色雲が厚い形状(=強い上値抵抗帯)となっているため、上値余地は限定的となりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.09000NZドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「心理的な節目割れ」→「もう一段の下値追い」へのトリガーとなりそうです。当該ケースでは、「下降バンドウォークの継続」や「遅行スパンの下放れ」、また「-DI>+DIの乖離拡大」なども伴いながら、昨年9月25日に付けた安値水準である「1.08500NZドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落を視野に入れるべきでしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下の豪ドル/NZドルは上値の重い相場付きが想定される中、当面※は「1.08500~1.10000NZドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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