オハラが大幅続落、半導体露光装置向けの在庫調整など響き今期最終益48%減を計画

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/12/12 12:34
 オハラ<5218.T>は大幅続落している。11日の取引終了後、25年10月期の連結決算の発表にあわせて、26年10月期の連結業績予想を開示した。売上高予想を289億円(前期比横ばい)、営業利益予想を11億円(同38.7%減)、最終利益予想を9億円(同48.0%減)としており、大幅減益を嫌気した売りが優勢になっている。

 光事業については光学ガラス生産拠点の再編による生産性向上と価格改定を通じ、原価低減と適正利益の確保に向けた活動を行うものの、レアアース調達リスク対応に関する費用の発生などから今期も赤字が継続すると予想する。エレクトロニクス事業では減益を計画。半導体露光装置向け素材の生産設備増強に取り組んでおり、今期からは石英ガラスの熔解工程及び加工工程の設備増強を進める方針。同装置向け製品の在庫調整による収益力低下や米国関税政策の影響も織り込む。

 25年10月期は売上高が288億9500万円(前の期比3.5%増)、営業利益が17億9400万円(同17.6%減)、最終利益が17億3000万円(同10.4%増)になった。特別利益に政策保有株式の売却益などを計上した。同時に取得総数63万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.59%)、取得総額8億9100万円を上限とする自社株買いも発表。自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む東京証券取引所における市場買い付けで実施し、取得期間は12月12日から26年4月10日とする。

出所:MINKABU PRESS
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