【市場反応】米11月雇用統計/10月小売売上高、ドル売り買い交錯

配信元:フィスコ
投稿:2025/12/16 23:36
*23:36JST 【市場反応】米11月雇用統計/10月小売売上高、ドル売り買い交錯 米労働省が発表した11月雇用統計で失業率は4.6%と、予想4.5%以上に上昇し、21年9月来で最高に達した。11月非農業部門雇用者数は前月比+6.4万人。伸びは10月-10.5万人から予想以上にプラス改善した。10月は政府機関閉鎖により、連邦職員削減が拡大。

同時刻に発表された10月小売売上高は前月比+0%。伸びは、9月+0.1%から鈍化し予想も下回った。5月来の低水準。一方で、国内総生産(GDP)の算出に用いられる外食・自動車・建材・給油を除いた小売売上高は前月比+0.8%と、9月―0.1%からプラス成長に予想以上に改善。10-12月期のGDP成長にプラスに寄与した可能性が示された。

米12月ニューヨーク連銀サービス業活動は-20.0と、11月―21.7から改善。ただ、15カ月連続のマイナスとなった。

結果を受けて米国債相場は上下に振れた。10年債利回りは4.14%まで低下後、4.19%まで上昇。ドルも売り買いが交錯し、ドル・円は154円40銭まで下落後、155円00銭まで反発した。ユーロ・ドルは1.1795ドルまで上昇後、1.1757ドルまで反落。ポンド・ドルは1.3456ドルまで上昇後、1.3411ドルまで反落した。

【経済指標】
・米・11月非農業部門雇用者数:+6.4万人(予想:+5万人、10月-10.5万人)
・米・11月失業率:4.6%(予想:4.5%)
・米・10月小売売上高:前月比+0%(予想+0.1%、9月:+0.1%←+0.2%)
・米・12月ニューヨーク連銀サービス業活動:-20.0(11月―21.7)

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