アジア株 米雇用統計どっちつかずで市場困惑 中国AI半導体「METAX」公開価格比750%高

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/12/17 14:20
アジア株 米雇用統計どっちつかずで市場困惑 中国AI半導体「METAX」公開価格比750%高

東京時間14:05現在
香港ハンセン指数   25253.08(+17.67 +0.07%)
中国上海総合指数  3831.43(+6.61 +0.17%)
台湾加権指数     27592.11(+55.45 +0.20%)
韓国総合株価指数  4020.06(+20.93 +0.52%)
豪ASX200指数    8579.50(-19.45 -0.23%)
インドSENSEX30種  84635.56(-44.30 -0.05%)

アジア株はまちまち、米雇用統計どっちつかずで市場は困惑。

米国の11月雇用統計は雇用者数は予想を上回ったが失業率は悪化、どっちつかずの内容で早期追加利下げ観測を後押しするほどではなかった。10月分はデータが古すぎるためFRBは重視しない可能性がある。

上海株は上昇も上値は重い、香港株は前営業日比ほぼ変わらず。中国景気停滞が懸念されている。

今年の経済成長率「5%前後」という政府目標がスムーズに達成される見通しのほか、米中摩擦が緩和したこともあり来年の支援策は「積極的」ではなく「予防的」になる見通し。長引く不動産不況や消費者心理悪化に伴う消費低迷を受け、早期に大規模な支援策を講じなければ来年は厳しい年になるだろう。

上海市場で本日「中国版エヌビディア」と呼ばれるAI半導体「METAX」が上場した。IPO価格(104.66元)比569%高の700元で取引を開始し、その後750%超も上昇する場面があった。このまま行けば過去10年間における5億ドルから10億ドル規模のIPOの中で最高の初値をつける。

豪州株は小幅続落、3週間ぶり安値をつけている。豪中銀の利上げ観測や米景気停滞が懸念されている。堅調な経済成長やインフレ高止まりを受け、豪銀大手2行は豪中銀が来年2月に25bpの利上げを実施すると予想している。ウエストパック銀行は追加利下げ予想を撤回した。

ワイン醸造最大手トレジャリーワインは9.7%安、約10年ぶり安値をつけている。最大市場である米国と中国での需要減速を警告。中国の政府高官や公務員に対する「禁酒令」や若者のアルコール離れ加速を受け、今後2年間で中国へのワイン出荷を約40万ケース削減する方針。対米国(カリフォルニア除く)出荷も今後2年間で30万ケース削減する。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)