【これからの見通し】きょうは英中銀とECB、米CPI あすは日銀が金融政策を発表
【これからの見通し】きょうは英中銀とECB、米CPI あすは日銀が金融政策を発表
きょうはイベントが盛りだくさんだ。金融政策について英中銀とECBが同日に発表する珍しい日となっている。そして、ラガルドECB総裁会見の前には米消費者物価指数(CPI)(11月)新規失業保険申請件数(12/07 - 12/13)フィラデルフィア連銀景況指数(12月)などの米注目指標が発表される。日本時間午後9時台から10時台には目まぐるしく相場が変動する可能性もあり心しておきたい。
英中銀金融政策は日本時間午後9時の発表予定。市場では25bp利下げを織り込み済みとなっている。注目ポイントはメンバーの票割れとなろう。前回の据え置きでは5対4の僅差となったが、今回の事前予想も5対4での利下げと意見が拮抗する見込みになっている。昨日の英CPIではヘッドライン前年比の伸びが予想以上の鈍化を示し、本日の利下げ観測が一段と高まった。ただ、サービスCPIは引き続き高水準になっており、据え置き派を支持する論拠ともいえそうだ。
ECB理事会結果は日本時間午後10時15分の発表予定。こちらは据え置き継続の見方が市場コンセンサスとなっている。多くのメンバーがインフレが目標水準へ収れんしつつあるとの認識を示し、多少のデータ乖離には動じない姿勢を見せている。一部には次のアクションは利上げとの意見もみられたが、直近のことではないとしていた。今回は、経済見通しも公表されるが、成長率予想が引き上げることが想定されている。そして、日本時間午後10時30分の米CPIなどの発表を経て、同10時45分頃からラガルドECB総裁会見を迎えることとなる。
英中銀の利下げ予想に対してECB据え置き予想となっており、金融政策スタンスの差異が再認識されるのかどうかがポイントとなりそうだ。直近1週間は様子見ムードもあってユーロ対ポンド相場は安定している。
また、あすにはドル円相場にとって最注目イベントである日銀金融政策決定会合の結果が発表される。市場では政策金利誘導目標が0.75%と30年来の高水準に引き上げられることがほぼ織り込み済みになっている。英欧日の三極の金融政策がまちまちの方向性を示していることから、週末にかけての為替市場はかなりボラタイルな動きを示すことが予想されよう。
経済統計としては米消費者物価指数(CPI)(11月)が注目される。市場予想は前年比+3.1%(9月+3.0%)、コア前年比+3.0%(9月+3.0%)となっている。本来の前回値である10月分の発表はなく、市場予想と結果との乖離にドル相場は反応しそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は上記のほかに、フランス企業景況感(12月)、ユーロ圏建設業生産高(10月)、南アフリカ生産者物価指数(PPI)(11月)、新規失業保険申請件数(12/07 - 12/13)、フィラデルフィア連銀景況指数(12月)、対米証券投資(10月)などが発表される。また、中銀政策金利発表は、台湾、スウェーデン、ノルウェー、チェコ、メキシコなども予定されている。
発言イベント関連では、上記のラガルドECB総裁会見が中心となる。その他には米5年インフレ連動債(TIPS)入札(240億ドル)が実施される予定。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
きょうはイベントが盛りだくさんだ。金融政策について英中銀とECBが同日に発表する珍しい日となっている。そして、ラガルドECB総裁会見の前には米消費者物価指数(CPI)(11月)新規失業保険申請件数(12/07 - 12/13)フィラデルフィア連銀景況指数(12月)などの米注目指標が発表される。日本時間午後9時台から10時台には目まぐるしく相場が変動する可能性もあり心しておきたい。
英中銀金融政策は日本時間午後9時の発表予定。市場では25bp利下げを織り込み済みとなっている。注目ポイントはメンバーの票割れとなろう。前回の据え置きでは5対4の僅差となったが、今回の事前予想も5対4での利下げと意見が拮抗する見込みになっている。昨日の英CPIではヘッドライン前年比の伸びが予想以上の鈍化を示し、本日の利下げ観測が一段と高まった。ただ、サービスCPIは引き続き高水準になっており、据え置き派を支持する論拠ともいえそうだ。
ECB理事会結果は日本時間午後10時15分の発表予定。こちらは据え置き継続の見方が市場コンセンサスとなっている。多くのメンバーがインフレが目標水準へ収れんしつつあるとの認識を示し、多少のデータ乖離には動じない姿勢を見せている。一部には次のアクションは利上げとの意見もみられたが、直近のことではないとしていた。今回は、経済見通しも公表されるが、成長率予想が引き上げることが想定されている。そして、日本時間午後10時30分の米CPIなどの発表を経て、同10時45分頃からラガルドECB総裁会見を迎えることとなる。
英中銀の利下げ予想に対してECB据え置き予想となっており、金融政策スタンスの差異が再認識されるのかどうかがポイントとなりそうだ。直近1週間は様子見ムードもあってユーロ対ポンド相場は安定している。
また、あすにはドル円相場にとって最注目イベントである日銀金融政策決定会合の結果が発表される。市場では政策金利誘導目標が0.75%と30年来の高水準に引き上げられることがほぼ織り込み済みになっている。英欧日の三極の金融政策がまちまちの方向性を示していることから、週末にかけての為替市場はかなりボラタイルな動きを示すことが予想されよう。
経済統計としては米消費者物価指数(CPI)(11月)が注目される。市場予想は前年比+3.1%(9月+3.0%)、コア前年比+3.0%(9月+3.0%)となっている。本来の前回値である10月分の発表はなく、市場予想と結果との乖離にドル相場は反応しそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は上記のほかに、フランス企業景況感(12月)、ユーロ圏建設業生産高(10月)、南アフリカ生産者物価指数(PPI)(11月)、新規失業保険申請件数(12/07 - 12/13)、フィラデルフィア連銀景況指数(12月)、対米証券投資(10月)などが発表される。また、中銀政策金利発表は、台湾、スウェーデン、ノルウェー、チェコ、メキシコなども予定されている。
発言イベント関連では、上記のラガルドECB総裁会見が中心となる。その他には米5年インフレ連動債(TIPS)入札(240億ドル)が実施される予定。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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