ドル円に買い戻し 予想外に強い米GDP=NY為替概況
ドル円に買い戻し 予想外に強い米GDP=NY為替概況
きょうのNY為替市場、NY時間に入ってドルの買い戻しが強まり、ドル円は一時156円台半ばまで買い戻された。発表が遅延していた第3四半期の米GDPが公表され、前期比年率換算で4.3%と予想外に強い数字となった。個人消費も3.5%と予想を上回っている。
力強い米経済を示した一方、FRBの早期利下げ期待は後退させる内容とも言え、為替市場はドルの買い戻しに繋がっている模様。短期金融市場では4月までの利下げ確率が発表前の90%付近から75%程度まで低下している。
ドル円は前日は片山財務相のインタビューを受けた円高の動きもあり、ロンドン時間に155.65円付近まで下落していたが、156円台半ばに買い戻される展開。
本日の21日線が155.90円付近に来ており、その水準を一時下回る動きが出ていた。その水準をブレイクするようであれば、重要なチャート上のサポートとも見られている154円台半ばの水準が視野に入る。下抜ければ、円はテクニカル的に買戻しのトレンドを強める可能性があるとの指摘も出ている。
ユーロドルはNY時間に入って戻り売りに押され伸び悩んだ。一時1.18ドル台を回復する場面が見られたものの、先週同様に上値を抑えられた。一方、ユーロ円は183円台半ばまで下落する場面が見られたものの、ドル円と伴に下げ渋る動きが見られた。
ユーロは長期金利上昇やドイツ経済の先行きに対する楽観的な見方に支えられており、これがクリスマス週を大きな波乱なく乗り切るには十分かもしれない。
市場では26年のユーロ圏経済について楽観的な見方も広がっているが、関税による下押しリスク、ドイツの財政刺激策への不透明感、他国の引き締め的な財政政策という3つの主要リスクは内包しているとの指摘も出ている。
きょうのポンドドルはロンドン時間に9月以来の1.35ドル台を回復したものの、NY時間に入ると1.34ドル台に戻している。ただ、リバウンド相場は継続しているものの、さすがに過熱感も高まってきており、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは買われ過ぎの水準である70に接近している。
一方、ポンド円は210円台前半に下落する場面が見られたものの、211円台に一時戻す展開。基本的には上昇を継続している状況。
年内に目ぼしい英経済指標はないが、英経済は25年末を弱含みの状態で迎えている。そのような中、26年に向けた重要な問いは、この低迷が一時的なものに留まるのかどうかだが、不確実性はそれだけではない。インフレ見通しから、与党・労働党における指導部交代の可能性に至るまで、今後12カ月間の英経済の方向性を左右し得る5つの要因を整理する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、NY時間に入ってドルの買い戻しが強まり、ドル円は一時156円台半ばまで買い戻された。発表が遅延していた第3四半期の米GDPが公表され、前期比年率換算で4.3%と予想外に強い数字となった。個人消費も3.5%と予想を上回っている。
力強い米経済を示した一方、FRBの早期利下げ期待は後退させる内容とも言え、為替市場はドルの買い戻しに繋がっている模様。短期金融市場では4月までの利下げ確率が発表前の90%付近から75%程度まで低下している。
ドル円は前日は片山財務相のインタビューを受けた円高の動きもあり、ロンドン時間に155.65円付近まで下落していたが、156円台半ばに買い戻される展開。
本日の21日線が155.90円付近に来ており、その水準を一時下回る動きが出ていた。その水準をブレイクするようであれば、重要なチャート上のサポートとも見られている154円台半ばの水準が視野に入る。下抜ければ、円はテクニカル的に買戻しのトレンドを強める可能性があるとの指摘も出ている。
ユーロドルはNY時間に入って戻り売りに押され伸び悩んだ。一時1.18ドル台を回復する場面が見られたものの、先週同様に上値を抑えられた。一方、ユーロ円は183円台半ばまで下落する場面が見られたものの、ドル円と伴に下げ渋る動きが見られた。
ユーロは長期金利上昇やドイツ経済の先行きに対する楽観的な見方に支えられており、これがクリスマス週を大きな波乱なく乗り切るには十分かもしれない。
市場では26年のユーロ圏経済について楽観的な見方も広がっているが、関税による下押しリスク、ドイツの財政刺激策への不透明感、他国の引き締め的な財政政策という3つの主要リスクは内包しているとの指摘も出ている。
きょうのポンドドルはロンドン時間に9月以来の1.35ドル台を回復したものの、NY時間に入ると1.34ドル台に戻している。ただ、リバウンド相場は継続しているものの、さすがに過熱感も高まってきており、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは買われ過ぎの水準である70に接近している。
一方、ポンド円は210円台前半に下落する場面が見られたものの、211円台に一時戻す展開。基本的には上昇を継続している状況。
年内に目ぼしい英経済指標はないが、英経済は25年末を弱含みの状態で迎えている。そのような中、26年に向けた重要な問いは、この低迷が一時的なものに留まるのかどうかだが、不確実性はそれだけではない。インフレ見通しから、与党・労働党における指導部交代の可能性に至るまで、今後12カ月間の英経済の方向性を左右し得る5つの要因を整理する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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