大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 50380 -100 (-0.19%)
TOPIX先物 3424.0 -2.5 (-0.07%)
シカゴ日経平均先物 50355 -125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
29日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。年末年始で市場参加者が限られるなか、金や銀など貴金属相場が急落したことが投資家心理を冷ます形になった。鉱山のニューモント
NYダウ構成銘柄ではウォルマート
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比125円安の5万0355円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円安の5万0450円で始まった。その後は5万0340円~5万0470円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後に5万0480円と日中比変わらず水準まで戻すもののリバウンド基調は強まらず、中盤にかけて5万0240円まで売られる場面もみられた。終盤にかけては5万0350円~5万0400円処の狭いレンジで推移し、5万0380円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時5万0240円まで下げる場面もみられており、25日移動平均線(5万0190円)に接近してきた。同線とボリンジャーバンドの+1σ(5万0710円)とのレンジ内での推移が続くなか、足もとで+1σを捉えながら明確に上抜けずにいるため、ロング解消に向かわせている。
米国市場が下落した影響により、レンジ下限を試す可能性はありそうだ。ただ、貴金属相場の下落は、記録的な上昇基調が続くなかで過熱感が警戒されていたこともあり、年末年始で利益確定の売りが出やすいところであろう。一方で、中国軍による台湾周辺での軍事演習を背景に、三菱重工業<7011>[東証P]といった主力の防衛株が買われやすく、指数を下支えする可能性がある。
基本的には年末年始の需給調整はあろうが、大きくポジションを傾けてくる動きは限られるとみられる。スキャルピング中心のトレードのなかでは、朝方にショートが強まったとしても、その後のカバーは速いだろう。そのため、オプション権利行使価格の5万0125円から5万0625円のレンジを想定する。25日線水準で攻防をみせてくる局面では、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。
29日の米VIX指数は14.20(26日は13.60)に上昇した。一時15.08まで切り上がる場面もみられたが、25日線(16.10)を下回って推移しているため、リスク回避姿勢が強まることはないだろう。依然としてボトム圏での推移である。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.73倍(26日は14.81倍)に低下した。一時14.82倍をつける場面もみられたが、25日線(14.80倍)、75日線(14.83倍)に上値を抑えられる形になった。NTショートに振れやすい状況ながら、-1σ(14.68倍)が支持線として意識されやすいだろう。
株探ニュース
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