ドル円、159円台に上げ拡大 米CPIはインフレ鈍化を示唆も見方に変化なし=NY為替概況
ドル円、159円台に上げ拡大 米CPIはインフレ鈍化を示唆も見方に変化なし=NY為替概況
きょうの為替市場、ドル円は買いが加速し、159円台まで上げ幅を拡大。この日発表の12月の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数は2.7%と予想通りの内容だったものの、コア指数が2.6%と予想を下回ったことで、為替市場はドル安の反応を強めた。インフレ鈍化を示す内容でもあり、ドル円も158.60円付近に下落したが、一時的な反応に留まった。FRBの利下げ見送りとの見方に変化はない。
高市首相が衆院解散を検討との報道から、連休明けの東京市場で円安が加速したほか、ドルが底堅く推移していることもドル円をサポート。選挙後に衆議院で高市政権の基盤が強化されれば、首相が推進する積極財政が容易になるほか、日銀への圧力も強まる可能性もあり、円安との見方があるようだ。
強い上値抵抗となっていた158円を完全に突破しており、160円をうかがう展開となっているが、日本の当局からより強い牽制が出てくる可能性はありそうだ。160円を超えてくるようであれば、実弾介入の可能性も高まる。
一方でドルの方は、米司法省がパウエル議長に召喚状を送付したことで「中央銀行の独立性」が脅かされるとの警戒が高まっている。為替市場もドル安の反応が一旦見られていた。しかし、米株式市場を始め、市場は意外に落ち着いた反応を示し、ドルも買い戻されていた。今回の件に関しては各国の金融界のみならず、共和党内からも異論が出ており、FRBの新議長を始め、全ての指名を阻止すると表明している。
また、今回の件で逆に追加利下げが遠のくのではとの見方も背景にあるようだ。短期金融市場では今月と3月の追加利下げはないとの見方が強まり、4月も40%程度の確率に若干後退。次回は6月というのがコンセンサスとなっている模様。
ユーロドルはNY時間に入って戻り売りが優勢となり、1.16ドル台半ばに値を落とした。100日線で跳ね返された格好となっており、1.15ドル台後半に来ている200日線をうかがう展開は続いている。一方、ユーロ円は185円台半ばまで一時上昇し、ユーロ発足以来の高値を更新。
ECBは12月に政策金利を据え置いた際、賃金上昇率の高さを背景にサービスインフレは高止まりするとの見方を示していた。しかし、これに対してエコノミストからは、その見方に対する主なリスクとして3点が指摘されている。
第1に、サービス価格は改定頻度が低く、年間のうちの1-2カ月に約4分の1の品目で価格改定が集中する。そのため、1-3月期にサービスインフレが大きく低下する可能性がある。第2に、基調的な賃金動向や先行指標となる賃金トラッカーは、ECBが引用する表面的な賃金指標とは大きく異なる賃金成長の姿を示している。そして第3に、外需の弱まりに伴う広範なディスインフレ圧力がユーロ高による物価下押し効果と相まって、昨年よりも今年の方が強く表れる可能性が高いと指摘している。
ポンドドルはNY時間に入ってからのドル高で売りに押されており、1.34ドル台前半に値を落とした。21日線で跳ね返された格好となっており、1.34ドルちょうど付近にきている200日線をうかがう展開となっている。一方、ポンド円は一時214円台に上昇し、2008年以来の高値更新が続いている。
テクニカル勢からは、ポンドドルは週間見通しでは引き続き強気だが、日次の指標は11月下旬以来初めて一時的な弱気へ転じているという。日足では強気の包み足が完成し、1月の高値更新が視野に入る一方、MACDではロングに慎重姿勢を促しているという。
今週は15日に11月の月次GDPが公表され、前月比で5か月ぶりのプラス成長になるか注目される。そのほか今週は鉱工業生産、そして来週には英雇用統計や消費者物価指数(CPI)の公表が予定されており、来週にかけて英中銀の利下げを占う上での重要指標が相次ぐ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうの為替市場、ドル円は買いが加速し、159円台まで上げ幅を拡大。この日発表の12月の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数は2.7%と予想通りの内容だったものの、コア指数が2.6%と予想を下回ったことで、為替市場はドル安の反応を強めた。インフレ鈍化を示す内容でもあり、ドル円も158.60円付近に下落したが、一時的な反応に留まった。FRBの利下げ見送りとの見方に変化はない。
高市首相が衆院解散を検討との報道から、連休明けの東京市場で円安が加速したほか、ドルが底堅く推移していることもドル円をサポート。選挙後に衆議院で高市政権の基盤が強化されれば、首相が推進する積極財政が容易になるほか、日銀への圧力も強まる可能性もあり、円安との見方があるようだ。
強い上値抵抗となっていた158円を完全に突破しており、160円をうかがう展開となっているが、日本の当局からより強い牽制が出てくる可能性はありそうだ。160円を超えてくるようであれば、実弾介入の可能性も高まる。
一方でドルの方は、米司法省がパウエル議長に召喚状を送付したことで「中央銀行の独立性」が脅かされるとの警戒が高まっている。為替市場もドル安の反応が一旦見られていた。しかし、米株式市場を始め、市場は意外に落ち着いた反応を示し、ドルも買い戻されていた。今回の件に関しては各国の金融界のみならず、共和党内からも異論が出ており、FRBの新議長を始め、全ての指名を阻止すると表明している。
また、今回の件で逆に追加利下げが遠のくのではとの見方も背景にあるようだ。短期金融市場では今月と3月の追加利下げはないとの見方が強まり、4月も40%程度の確率に若干後退。次回は6月というのがコンセンサスとなっている模様。
ユーロドルはNY時間に入って戻り売りが優勢となり、1.16ドル台半ばに値を落とした。100日線で跳ね返された格好となっており、1.15ドル台後半に来ている200日線をうかがう展開は続いている。一方、ユーロ円は185円台半ばまで一時上昇し、ユーロ発足以来の高値を更新。
ECBは12月に政策金利を据え置いた際、賃金上昇率の高さを背景にサービスインフレは高止まりするとの見方を示していた。しかし、これに対してエコノミストからは、その見方に対する主なリスクとして3点が指摘されている。
第1に、サービス価格は改定頻度が低く、年間のうちの1-2カ月に約4分の1の品目で価格改定が集中する。そのため、1-3月期にサービスインフレが大きく低下する可能性がある。第2に、基調的な賃金動向や先行指標となる賃金トラッカーは、ECBが引用する表面的な賃金指標とは大きく異なる賃金成長の姿を示している。そして第3に、外需の弱まりに伴う広範なディスインフレ圧力がユーロ高による物価下押し効果と相まって、昨年よりも今年の方が強く表れる可能性が高いと指摘している。
ポンドドルはNY時間に入ってからのドル高で売りに押されており、1.34ドル台前半に値を落とした。21日線で跳ね返された格好となっており、1.34ドルちょうど付近にきている200日線をうかがう展開となっている。一方、ポンド円は一時214円台に上昇し、2008年以来の高値更新が続いている。
テクニカル勢からは、ポンドドルは週間見通しでは引き続き強気だが、日次の指標は11月下旬以来初めて一時的な弱気へ転じているという。日足では強気の包み足が完成し、1月の高値更新が視野に入る一方、MACDではロングに慎重姿勢を促しているという。
今週は15日に11月の月次GDPが公表され、前月比で5か月ぶりのプラス成長になるか注目される。そのほか今週は鉱工業生産、そして来週には英雇用統計や消費者物価指数(CPI)の公表が予定されており、来週にかけて英中銀の利下げを占う上での重要指標が相次ぐ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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