CAICAD Research Memo(1):2025年10月期は減収・営業減益も、事業拡大に向けて大型M&Aを実現

配信元:フィスコ
投稿:2026/01/23 11:01
*11:01JST CAICAD Research Memo(1):2025年10月期は減収・営業減益も、事業拡大に向けて大型M&Aを実現 ■要約

1. 会社概要
CAICA DIGITAL<2315>は、「デジタル金融の世界を切り拓く」というミッションの下、金融業界向けを主としたシステム開発やDXソリューションなどを手掛ける「ITサービス事業」を軸に、Web3ビジネスの拡大などに取り組む「金融サービス事業」を展開している。高い信頼性や処理能力などが求められる金融業界向けのシステム開発や暗号資産交換所の運営経験などを通して蓄積してきた技術やノウハウに強みがあり、ブロックチェーン技術を活用したFinTech分野を戦略的注力分野に位置付けている。ただ、暗号資産市場の混乱などを背景として、2021年3月に参入した暗号資産交換所「Zaif」の運営から撤退(2023年10月31日付で譲渡)し、「金融サービス事業」の抜本的な事業再編に踏み切った。今後は安定したキャッシュ・フローを生み出す「ITサービス事業」を軸とし、大手海外ベンダーとの提携等を通じたDXソリューションに注力するとともに、次世代の分散型インターネットとして注目されているWeb3ビジネスの拡大に取り組んでいる。シナジー創出が期待できるM&Aの実行により、いよいよ事業拡大に向けて具体的な形が見えてきた。

2. 2025年10月期決算の概要
2025年10月期の連結業績は、売上高が前期比7.3%減の5,195百万円、営業利益が同38.4%減の70百万円と減収・営業減益となったが、親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益により大幅な増益となった。良好な受注環境を背景として「ITサービス事業」が堅調に推移した。利益率重視の案件選別や人員不足による受注遅れなどにより計画を下回る減収となったが、注力するDXソリューションについては大企業向けに順調に伸ばすことができた。一方、「金融サービス事業」については、NFT漫画プロジェクトが目標販売額を達成したものの、本格的な収益化には時間を要する見通しだ。利益面でも、減収に伴う収益の押し下げや事業拡大に向けた先行費用により営業減益となった。活動面では(株)ネクスの完全子会社などM&Aの実行・推進によりDXソリューションの強化に向けて具体的な道筋をつけた。

3. 2026年10月期の業績見通し
2026年10月期の連結業績について同社は、売上高を前期比18.7%増の6,166百万円、営業利益を同52.9%増の107百万円と大幅な増収・営業増益を見込んでいる。ネクスの連結化に伴って新たに追加される「IoT関連事業」や「ITサービス事業」の伸びが増収に大きく寄与する。とりわけ各業界で需要が拡大するDXソリューションにより業績の底上げを図る想定だ。利益面でも、「ITサービス事業」の伸びや高単価案件の選別継続により大幅営業増益を見込んでいる。

4. 今後の方向性
同社は「金融サービス事業」の抜本的な再編に伴い、2023年10月に3ヶ年の中期経営計画を公表しており、2026年10月期はその最終期となる。「ITサービス事業」における案件選別や人手不足による受注遅れ、Web3業界全体の停滞感、見込んでいたM&Aの後ずれなどの影響が重なり、意欲的な当初計画には届かない見通しであるが、中期経営計画の方針・各施策に変更はない。今後も各業界で需要が拡大しているDXソリューションの強化やWeb3ビジネスの市場創出を通じて成長を加速する方針だ。

■Key Points
・2025年10月期は減収・営業減益となるも、注力するDXソリューションは順調に拡大
・シナジー創出が期待できるM&Aの実行により今後の事業拡大に向けて大きく前進
・2026年10月期は新たに追加される「IoT関連事業」や「ITサービス事業」の伸びにより大幅な増収増益を見込む
・今後もDXソリューションの強化やWeb3ビジネスの市場創出により成長加速を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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配信元: フィスコ

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