ホルムズ海峡のタンカー巡る情報に右往左往 ドル円は158円台回復=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2026/03/11 05:50
ホルムズ海峡のタンカー巡る情報に右往左往 ドル円は158円台回復=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、後半に市場は目まぐるしい値動きとなった。ホルムズ海峡のタンカー巡るニュースに市場は右往左往した。米海軍がホルムズ海峡を航行する石油タンカーを護衛したとのニュースが流れた。米エネルギー省のライト長官がXへ投稿。

 これを受けて原油が一時76ドル台まで急落する中、ドルも戻り売りが強まり、ドル円も157.40円近辺まで下落。しかし、数分後にライト長官の投稿が削除された。今度は原油が急速に買い戻され、ドル円も158円台に再度上昇する展開となった。イランが米海軍のタンカー護衛を否定したほか、ホワイトハウスも、米海軍はホルムズ海峡で石油タンカーの護衛行っていないと述べた。

 激しい値動きではあるが、ドル円は概ね落ち着いている印象もある。158円台を完全に回復できるか注目だが、売り圧力も強まりそうだ。完全回復できれば、160円への道が開けるが、中東情勢次第ではある。

 ユーロドルは後半に伸び悩んだものの、1.16ドル台での狭い範囲での振幅が続いた。本日の200日線は1.1675ドル付近に来ていたが、その水準で上値を抑えられている。一方、ユーロ円は21日線の上での推移。

 ユーロは方向感のない値動きの一方、短期金融市場ではECBの利上げ期待が激しく動いている。先週は年内1回以上の利上げを織り込む動きが出ていたものの、本日は1回未満の織り込みとなっている。こちらは原油相場に翻弄されているようだ。

 本日は、ECB理事のミュラー・エストニア中銀総裁の発言が伝わっていたが、中東情勢を受けて利上げの可能性が高まっていることを認めつつ、ECBは中東情勢とその影響に拙速に反応すべきではないとの考えを示していた。

 ポンドドルは一時1.3480ドル付近に上昇したが、1.34ドル台前半に下落。テクニカル的に相場は中立方向へ向かっており、200日線(1.3445ドル付近)の水準を一時回復。終値で200日線を明確に上抜ければ、1.3525ドルへ向かう可能性があるが、本日は抑えられている。一方、ポンド円は212円台を回復し、2月下旬に上値を拒まれた212円台前半の水準突破を試みている。

 原油急騰で英中銀の利下げ期待が再評価されており、今月も4月も利下げなしの見方が強まっている。中東情勢次第の面が大きいが、次の利下げは早くても6月以降との見方に傾きつついあるようだ。

 政府がエネルギー補助策を導入する場合でも、エネルギー料金の上限が決まる7月まで時間的余裕もあるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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