フルッタフルッタ<2586.T>が４日ぶりに切り返しを鮮明としている。今月７日に１７８円の戻り高値を形成したものの同日に大陰線を引き、その後は調整局面を強いられていた。上値では戻り売り圧力も強いが１５０円近辺は値ごろ感があり、出来高流動性にも富むことから、個人投資家など短期筋の注目度は引き続き高い。１９日取引終了後、同社のアサイーを使用した「アサイーボウルアイスバー」が全国のファミリーマート約１万６２００店舗で２０日から販売開始することを発表、これが株価の押し上げ材料となっている。なお、単発的な材料発現にとどまらず、全体業績も回復色が強い。２５年３月期に営業損益が２億２９００万円の黒字（前の期は２億６３００万円赤字）と赤字体質から脱却したのに続き、２６年３月期は前期比７５％増の４億円と大幅な伸びを達成する見通しにあり、「継続企業の前提に関する注記」の記載も解消した。これが買い安心感を誘い、中長期の資金を誘導している面もあるようだ。

出所：MINKABU PRESS