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*15:01JST kubell Research Memo(1):業績予想を大きく上回り営業利益は黒字化
■要約
1. 会社概要
kubell(クベル)<4448>は、国内最大級のビジネスチャットサービス「Chatwork」の提供や、業務のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を推進し、中小企業の生産性向上を支援する業務プロセス代行サービス「Chatwork アシスタント」をはじめとするBPaaS(Business Process as a Service)を展開する企業である。同社の強みは、日本国内の労働市場が抱える構造的課題に対し、的確なソリューションを提供している点にある。少子高齢化による労働力不足や中小企業の生産性向上の必要性に対応するため、ITリテラシーが低い企業でも容易に導入・活用できるツール「Chatwork」を中核に据え、多くの中小企業に貢献している。「Chatwork」は日本国内で62.0万社(2024年12月末時点)の導入実績を持ち、特に中小企業層に向けたサービスの提供により競合との差別化に成功している。さらに、BPaaSという新しいクラウドサービスモデルを推進しており、業務プロセスをクラウド上でアウトソーシングすることで、中小企業のDXを支援している。これにより、DXが進みづらいIT未熟層であるマジョリティ市場に対しても、導入しやすい形で提供していることが大きな強みである。
2. 業績動向
2024年12月期の連結業績は、売上高8,470百万円(前期比30.6%増)、営業利益96百万円(前期は677百万円の損失)、経常利益75百万円(同686百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,172百万円の損失(同620百万円の損失)となった。主力事業であるChatworkセグメントの売上高は前期比で32.2%増の8,323百万円と著しい成長を達成した。これにより、連結売上高は前期比で30.6%増と堅調な増加を示しており、同社の主要事業が依然として市場で強いパフォーマンスを発揮していることが確認できる。EBITDAは5四半期連続で黒字を維持し、営業利益も黒字に転じた。同社はコロナ禍で大きく増加した需要に対して、認知率向上や体制構築等、中長期的成長を見越した投資を加速させた。営業利益の黒字化達成はこれらの投資が結実した成果である。
3. 2025年12月期の業績予想
2025年12月期の業績予想は、売上高9,741百万円以上(前期比15.0%増以上)、EBITDA1,000百万円以上(同16.7%増以上)としている。各事業における重点施策としては、Chatwork事業では、各KPIの詳細開示からも読み取れるように、課金ID数やARPUを着実に伸ばす施策が講じられている。セールスマーケティング部門も筋肉質な組織となってきており、さらなる成長の加速が期待される。また、Chatwork事業を管掌するディビジョンにおいて、ディビジョン長に岩本健太郎氏が、副ディビジョン長に徳原希望氏が新たに就任したことで、セールスマーケティング部門のみならず、プロダクト部門との両面から再成長を推進する施策が講じられるだろう。BPaaS事業は今後さらに成長へ向かうフェーズにあり、人員も増加する見通しである。同事業の売上高は、全社売上高に占める割合が大きくなるほど成長が促進される構造となっている。2025年12月期は成長率の底であり、翌期以降の加速的な成長に向けた投資フェーズであると弊社では見ている。
■Key Points
・国内最大級のビジネスチャットサービス「Chatwork」や、業務プロセス代行サービス「Chatwork アシスタント」をはじめとするBPaaS事業により中小企業の生産性向上を支援
・2024年12月期の業績は、売上高は前期比30.6%増の成長を実現。営業利益も業績予想を大きく上回る黒字化を達成
・2025年12月期の業績予想は、「Chatwork」のさらなる普及とBPaaS事業への積極的な投資を成長ドライバーとして、着実な成長と収益性の改善を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
<HN>
1. 会社概要
kubell(クベル)<4448>は、国内最大級のビジネスチャットサービス「Chatwork」の提供や、業務のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を推進し、中小企業の生産性向上を支援する業務プロセス代行サービス「Chatwork アシスタント」をはじめとするBPaaS(Business Process as a Service)を展開する企業である。同社の強みは、日本国内の労働市場が抱える構造的課題に対し、的確なソリューションを提供している点にある。少子高齢化による労働力不足や中小企業の生産性向上の必要性に対応するため、ITリテラシーが低い企業でも容易に導入・活用できるツール「Chatwork」を中核に据え、多くの中小企業に貢献している。「Chatwork」は日本国内で62.0万社(2024年12月末時点)の導入実績を持ち、特に中小企業層に向けたサービスの提供により競合との差別化に成功している。さらに、BPaaSという新しいクラウドサービスモデルを推進しており、業務プロセスをクラウド上でアウトソーシングすることで、中小企業のDXを支援している。これにより、DXが進みづらいIT未熟層であるマジョリティ市場に対しても、導入しやすい形で提供していることが大きな強みである。
2. 業績動向
2024年12月期の連結業績は、売上高8,470百万円(前期比30.6%増)、営業利益96百万円(前期は677百万円の損失)、経常利益75百万円(同686百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,172百万円の損失(同620百万円の損失)となった。主力事業であるChatworkセグメントの売上高は前期比で32.2%増の8,323百万円と著しい成長を達成した。これにより、連結売上高は前期比で30.6%増と堅調な増加を示しており、同社の主要事業が依然として市場で強いパフォーマンスを発揮していることが確認できる。EBITDAは5四半期連続で黒字を維持し、営業利益も黒字に転じた。同社はコロナ禍で大きく増加した需要に対して、認知率向上や体制構築等、中長期的成長を見越した投資を加速させた。営業利益の黒字化達成はこれらの投資が結実した成果である。
3. 2025年12月期の業績予想
2025年12月期の業績予想は、売上高9,741百万円以上(前期比15.0%増以上)、EBITDA1,000百万円以上(同16.7%増以上)としている。各事業における重点施策としては、Chatwork事業では、各KPIの詳細開示からも読み取れるように、課金ID数やARPUを着実に伸ばす施策が講じられている。セールスマーケティング部門も筋肉質な組織となってきており、さらなる成長の加速が期待される。また、Chatwork事業を管掌するディビジョンにおいて、ディビジョン長に岩本健太郎氏が、副ディビジョン長に徳原希望氏が新たに就任したことで、セールスマーケティング部門のみならず、プロダクト部門との両面から再成長を推進する施策が講じられるだろう。BPaaS事業は今後さらに成長へ向かうフェーズにあり、人員も増加する見通しである。同事業の売上高は、全社売上高に占める割合が大きくなるほど成長が促進される構造となっている。2025年12月期は成長率の底であり、翌期以降の加速的な成長に向けた投資フェーズであると弊社では見ている。
■Key Points
・国内最大級のビジネスチャットサービス「Chatwork」や、業務プロセス代行サービス「Chatwork アシスタント」をはじめとするBPaaS事業により中小企業の生産性向上を支援
・2024年12月期の業績は、売上高は前期比30.6%増の成長を実現。営業利益も業績予想を大きく上回る黒字化を達成
・2025年12月期の業績予想は、「Chatwork」のさらなる普及とBPaaS事業への積極的な投資を成長ドライバーとして、着実な成長と収益性の改善を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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