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C&R社 Research Memo(8):2026年2月期はM&A効果で2ケタ増収増益に転じ、過去最高を更新する見通し
*11:08JST C&R社 Research Memo(8):2026年2月期はM&A効果で2ケタ増収増益に転じ、過去最高を更新する見通し
■業績見通し
1. 2026年2月期の業績見通し
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2026年2月期の連結業績は、売上高で前期比19.3%増の60,000百万円、営業利益で同38.3%増の5,000百万円、経常利益で同35.3%増の5,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同42.1%増の3,200百万円と2ケタ増収増益に転じ、売上高・各利益ともに過去最高を更新する見通しだ。既存の主力事業が回復するほか、2025年3月末に連結対象子会社となった高橋書店グループの業績が上乗せ要因となる。なお、2025年春の新卒採用数は325名と前年比36名減となった。このため、教育研修費や非稼動期間の人件費負担については前期から減少し、若干の増益要因となる。
高橋書店グループは第2四半期から連結業績に加わり、売上高で4,900百万円、営業利益で500百万円(のれん償却後)の上乗せ要因となる。同要因を除いた既存事業ベースでも売上高で前期比9.6%増の55,100百万円、営業利益で同24.5%増の4,500百万円と過去最高を更新することに変わりない。高橋書店グループは手帳やカレンダーなど季節商材を主力事業としているため、下期偏重型の収益構造となっている。このため、中間期(3ヶ月分)は売上高で500百万円、営業損失で300百万円の計画となっており、中間期の連結業績は売上高で前年同期比8.4%増の28,000百万円、営業利益で同4.3%減の2,100百万円と増収減益を見込む。既存事業ベースでは売上高で同6.4%増、営業利益で同9.3%増と増収増益となる見通しだ。
高橋書店グループの株式取得価額は概算で9,515百万円となる(取得関連費用等15百万円含む)。直近決算期の2024年6月期は売上高で7,655百万円、営業利益で681百万円となっており、ペーパレス化・デジタル化が進むなかで業績は緩やかながらも減収減益基調が続いている。今回、M&Aを実施した背景には、高橋書店グループが後継者難により事業承継先を探していたこと、同社では手帳やカレンダーだけでなく累計発行部数530万超の「ざんねんないきもの事典」シリーズなどオリジナルコンテンツのメディアミックス展開を行うことで、シナジー創出が可能と判断したためだ。M&A資金は90億円を超えるが、高橋書店グループは財務内容も良好なため、実際のキャッシュアウトは少なく抑えることが可能と見られる。年間ののれん償却額については確定していないが、1億円強(5年定額償却)となる見込みで業績計画にも織り込み済みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
1. 2026年2月期の業績見通し
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2026年2月期の連結業績は、売上高で前期比19.3%増の60,000百万円、営業利益で同38.3%増の5,000百万円、経常利益で同35.3%増の5,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同42.1%増の3,200百万円と2ケタ増収増益に転じ、売上高・各利益ともに過去最高を更新する見通しだ。既存の主力事業が回復するほか、2025年3月末に連結対象子会社となった高橋書店グループの業績が上乗せ要因となる。なお、2025年春の新卒採用数は325名と前年比36名減となった。このため、教育研修費や非稼動期間の人件費負担については前期から減少し、若干の増益要因となる。
高橋書店グループは第2四半期から連結業績に加わり、売上高で4,900百万円、営業利益で500百万円(のれん償却後)の上乗せ要因となる。同要因を除いた既存事業ベースでも売上高で前期比9.6%増の55,100百万円、営業利益で同24.5%増の4,500百万円と過去最高を更新することに変わりない。高橋書店グループは手帳やカレンダーなど季節商材を主力事業としているため、下期偏重型の収益構造となっている。このため、中間期(3ヶ月分)は売上高で500百万円、営業損失で300百万円の計画となっており、中間期の連結業績は売上高で前年同期比8.4%増の28,000百万円、営業利益で同4.3%減の2,100百万円と増収減益を見込む。既存事業ベースでは売上高で同6.4%増、営業利益で同9.3%増と増収増益となる見通しだ。
高橋書店グループの株式取得価額は概算で9,515百万円となる(取得関連費用等15百万円含む)。直近決算期の2024年6月期は売上高で7,655百万円、営業利益で681百万円となっており、ペーパレス化・デジタル化が進むなかで業績は緩やかながらも減収減益基調が続いている。今回、M&Aを実施した背景には、高橋書店グループが後継者難により事業承継先を探していたこと、同社では手帳やカレンダーだけでなく累計発行部数530万超の「ざんねんないきもの事典」シリーズなどオリジナルコンテンツのメディアミックス展開を行うことで、シナジー創出が可能と判断したためだ。M&A資金は90億円を超えるが、高橋書店グループは財務内容も良好なため、実際のキャッシュアウトは少なく抑えることが可能と見られる。年間ののれん償却額については確定していないが、1億円強(5年定額償却)となる見込みで業績計画にも織り込み済みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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