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*14:07JST ファンペップ Research Memo(7):AI技術や次世代製剤技術の活用により、候補化合物の早期創出に取り組む
■研究開発強化に向けた取り組み
ファンペップ<4881>は抗体誘導ペプチドの候補化合物の早期創出に向けて、先進的な技術を有する企業との協業を積極的に進めている。直近では2024年8月に三井物産<8031>の子会社であるゼウレカとAI創薬支援サービスに関する研究委託契約を締結し、抗体誘導ペプチドのAI創薬研究を開始したことを発表した。抗体誘導ペプチドの候補化合物の設計において、標的タンパク質の働きを阻害する抗体産生を強力に誘導するエピトープ(抗体が結合する短いペプチド)を迅速かつ高精度に選定することが重要な要素となっている。同社のこれまでの技術ノウハウとゼウレカが持つAIによる高速シミュレーション技術やバーチャルスクリーニング技術を融合させることで、従来よりも迅速に有望な候補化合物の設計が可能となり、開発効率の向上につながるものと期待される。
また、抗体誘導ペプチドの開発において、強力な抗体産生を誘導するための次世代製剤技術の研究も複数の企業と進めている。2024年8月には、POP BIOの新規リポソーム製剤技術(以下、SNAPプラットフォーム技術※)の研究が進展したことを発表している。具体的には、初期フェーズの研究(マウスを用いた試験)で事前に設定したクライテリアを達成し、後期フェーズの研究(サル等を用いた試験)を開始した。同研究で良好な結果が得られれば、新規候補化合物にも応用したい考えだ。後期フェーズの結果については、2025年夏頃には判明する見通しだ。SNAPプラットフォーム技術では、製造プロセスの簡便性が特長の独自のリポソーム技術により作製することが可能であり(=強力な抗体産生が可能)、抗体誘導ペプチドの開発に適した技術として同社でも期待している。
※ SNAP(Spontaneous Nanoliposome Antigen Particleization)プラットフォーム技術は、ペプチドワクチン等に対する強力な抗体産生(免疫応答)を誘導するために設計されたワクチンアジュバントとして機能するPOP BIO独自のリポソームベースのシステムとなる。同システムは製造プロセスの簡便性にも特長があり、一般的に用いられている免疫原性担体(キャリアタンパク質)やウイルス様粒子で課題となっている手間のかかる製造プロセスの問題、さらに非特異的抗体産生の問題の解決なども期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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ファンペップ<4881>は抗体誘導ペプチドの候補化合物の早期創出に向けて、先進的な技術を有する企業との協業を積極的に進めている。直近では2024年8月に三井物産<8031>の子会社であるゼウレカとAI創薬支援サービスに関する研究委託契約を締結し、抗体誘導ペプチドのAI創薬研究を開始したことを発表した。抗体誘導ペプチドの候補化合物の設計において、標的タンパク質の働きを阻害する抗体産生を強力に誘導するエピトープ(抗体が結合する短いペプチド)を迅速かつ高精度に選定することが重要な要素となっている。同社のこれまでの技術ノウハウとゼウレカが持つAIによる高速シミュレーション技術やバーチャルスクリーニング技術を融合させることで、従来よりも迅速に有望な候補化合物の設計が可能となり、開発効率の向上につながるものと期待される。
また、抗体誘導ペプチドの開発において、強力な抗体産生を誘導するための次世代製剤技術の研究も複数の企業と進めている。2024年8月には、POP BIOの新規リポソーム製剤技術(以下、SNAPプラットフォーム技術※)の研究が進展したことを発表している。具体的には、初期フェーズの研究(マウスを用いた試験)で事前に設定したクライテリアを達成し、後期フェーズの研究(サル等を用いた試験)を開始した。同研究で良好な結果が得られれば、新規候補化合物にも応用したい考えだ。後期フェーズの結果については、2025年夏頃には判明する見通しだ。SNAPプラットフォーム技術では、製造プロセスの簡便性が特長の独自のリポソーム技術により作製することが可能であり(=強力な抗体産生が可能)、抗体誘導ペプチドの開発に適した技術として同社でも期待している。
※ SNAP(Spontaneous Nanoliposome Antigen Particleization)プラットフォーム技術は、ペプチドワクチン等に対する強力な抗体産生(免疫応答)を誘導するために設計されたワクチンアジュバントとして機能するPOP BIO独自のリポソームベースのシステムとなる。同システムは製造プロセスの簡便性にも特長があり、一般的に用いられている免疫原性担体(キャリアタンパク質)やウイルス様粒子で課題となっている手間のかかる製造プロセスの問題、さらに非特異的抗体産生の問題の解決なども期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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