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テスホールディングスのニュース
*15:34JST テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)
テスホールディングス<5074>
このような背景もあって、私たちはこれまで安定収益を生み出すストック型ビジネスである再生可能エネルギー発電事業に対して、一定の利回り基準を満たし、プロジェクトファイナンスによる調達が可能な案件については、積極的に投資を行ってまいりました。
当社の投資姿勢については、主要な金融機関にも十分にご理解いただいており、現在の自己資本比率や有利子負債倍率が資金調達に与える影響は、限定的だと考えています。とはいえ、投資家の皆様、とりわけDAIBOUCHOU様のような個人投資家の方々が、こうした財務指標に関心をお持ちであることも私たちは十分に認識しています。なお、中期経営計画「TX2030」においては、財務目標として2030年にROE11%以上、ROIC5.5%以上を掲げています。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。ただ、やはり有利子負債が多いと、増資といった選択肢もあるのかと思い、その場合に起こり得る希薄化が株価へ与える影響などについても不安に感じてしまいます。資金調達全般についてはどのようにお考えでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
資金調達の基本は、プロジェクトごとの事業に紐づいたプロジェクトファイナンスとなっています。
●DAIBOUCHOU
プロジェクトファイナンスによる調達については、銀行側も比較的寛容で、特に不安はないという認識でよろしいでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
従来のFIT制度による太陽光発電に関しては、発電した電気を国が一定期間、固定価格で買い取ることを約束する仕組みでしたので、金融機関も比較的容易にファイナンスを組成できる環境でした。
また、PPA(Power Purchase Agreement:電力販売契約)型の太陽光発電による電力供給サービスにおいては、リース会社と連携しており、リース契約によって事業期間のリース料が固定されています。
●DAIBOUCHOU
次に、やはり金利が現在上昇傾向にある中で、金融コストの上昇にどのように対応されているかについてお聞かせください。
■テスホールディングス 山本様
はい、ありがとうございます。まず、全体的な取り組みとしては、取引する金融機関の数を増やし、調達先の多様化を図っています。これにより、金利の交渉がより有利に進められると考えています。また、先ほどもご説明しましたが、自社発電所の建設に関わるプロジェクトにおいては、長期の資金調達を行っており、その際には金利を固定化したプロジェクトファイナンスを採用しています。加えて、PPAと呼ばれる、企業の工場や物流倉庫、駐車場などの屋根に設置した太陽光発電所から当社グループが電力を供給するサービスに関しても、リース契約によって事業期間のリース料が固定されています。このため、既存のプロジェクトに関しては金利上昇の影響はないと認識しています。
ただし、ご指摘のとおり、今後の金利上昇に備え、新たなプロジェクトにおいてはリース料率の上昇も見込まれますので、これらを勘案しながら、しっかりとした採算が確保できるかを判断しつつ投資を進めていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
つまり、プロジェクトファイナンスにおいては金利はすでに固定化されており、今後インフレや金利の上昇があっても、既存のプロジェクトに関しては金利が上昇することはないという認識でよろしいでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、そうです。プロジェクトファイナンスでは金利は固定化されています。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。次に、株価についてお伺いします。残念ながら、IPO当時から現在までに株価が4分の1程度まで下落してしまっています。これについて、どのような株価対策を講じておられるのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ありがとうございます。
ご指摘のとおり、当社は2021年4月に上場し、その後、11月頃までは株価も順調に推移していましたが、それ以降は長期的な低迷に入っています。この点については、私をはじめ経営陣一同、非常に深刻に受け止めており、抜本的な対応策を講じる必要があると強く認識しています。その一因として補足させていただきたいのが、2023年8月頃に実施した「ライツ・オファリング」による資金調達です。これは、既存の株主の皆様に対して、新しい株式を割安な価格で購入できる権利を付与するもので、この結果、発行済株式総数が倍増し、それに伴い株価が実質的に半減するという影響がありました。この影響もあって、その後も株価は低迷し、現在に至っています。
株価対策としては、教科書的ではありますが、まずは足元の業績をしっかりと向上させること。そして、中長期的な成長期待を持っていただくために、先ほどご説明した中期経営計画「TX2030」の達成を目指し、注力事業分野への取り組みを着実に進めていくことで、「TESSグループは2030年に向けて成長していくだろう」と投資家の皆様に感じていただけるようにしていく、これが最も重要だと考えています。
また、IR活動の充実にも取り組んでおり、機関投資家の方々とも日常的にIR面談を実施し、当社の成長性についてご説明を重ねています。加えて、ニュースリリースについても、お客様向けに展開している脱炭素ソリューションの導入事例を積極的に開示し、どのようなお客様に、どのような脱炭素ソリューションを提供しているかをご紹介することで、「顧客の顔が見えるビジネスを展開している」と実感していただけるように努めています。
さらに、個人投資家の皆様が多く当社株式を保有してくださっているという点を鑑み、日頃の感謝の気持ちを込め、また当社株式への投資魅力を一層高めることを目的として、株主優待制度の導入も決定しました。具体的には、2025年8月頃に「プレミアム優待倶楽部」というサイト上に、当社専用ページが立ち上がり、保有株式数に応じて付与されるポイントから商品を選んでいただける方式となります。他社の導入企業とのポイント合算も可能です。例えば、3,000株を保有している場合、1株あたり5ポイント(約5円)が付与されることになります。現時点での配当予想は1株あたり7.66円ですので、仮に株価が300円とすると、優待を含めた総合利回りは4.22%になります。今後は、先ほどの株主優待制度のサイトも活用しながら、株主の皆様との対話をより一層深め、当社に対する理解を促進し、中長期的に当社株式を保有していただけるようにしていきたいと考えています。このように、株価の動向を日々注視しながら、様々な角度から株価対策を検討し、実行しているところです。
テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)に続く
<MY>
このような背景もあって、私たちはこれまで安定収益を生み出すストック型ビジネスである再生可能エネルギー発電事業に対して、一定の利回り基準を満たし、プロジェクトファイナンスによる調達が可能な案件については、積極的に投資を行ってまいりました。
当社の投資姿勢については、主要な金融機関にも十分にご理解いただいており、現在の自己資本比率や有利子負債倍率が資金調達に与える影響は、限定的だと考えています。とはいえ、投資家の皆様、とりわけDAIBOUCHOU様のような個人投資家の方々が、こうした財務指標に関心をお持ちであることも私たちは十分に認識しています。なお、中期経営計画「TX2030」においては、財務目標として2030年にROE11%以上、ROIC5.5%以上を掲げています。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。ただ、やはり有利子負債が多いと、増資といった選択肢もあるのかと思い、その場合に起こり得る希薄化が株価へ与える影響などについても不安に感じてしまいます。資金調達全般についてはどのようにお考えでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
資金調達の基本は、プロジェクトごとの事業に紐づいたプロジェクトファイナンスとなっています。
●DAIBOUCHOU
プロジェクトファイナンスによる調達については、銀行側も比較的寛容で、特に不安はないという認識でよろしいでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
従来のFIT制度による太陽光発電に関しては、発電した電気を国が一定期間、固定価格で買い取ることを約束する仕組みでしたので、金融機関も比較的容易にファイナンスを組成できる環境でした。
また、PPA(Power Purchase Agreement:電力販売契約)型の太陽光発電による電力供給サービスにおいては、リース会社と連携しており、リース契約によって事業期間のリース料が固定されています。
●DAIBOUCHOU
次に、やはり金利が現在上昇傾向にある中で、金融コストの上昇にどのように対応されているかについてお聞かせください。
■テスホールディングス 山本様
はい、ありがとうございます。まず、全体的な取り組みとしては、取引する金融機関の数を増やし、調達先の多様化を図っています。これにより、金利の交渉がより有利に進められると考えています。また、先ほどもご説明しましたが、自社発電所の建設に関わるプロジェクトにおいては、長期の資金調達を行っており、その際には金利を固定化したプロジェクトファイナンスを採用しています。加えて、PPAと呼ばれる、企業の工場や物流倉庫、駐車場などの屋根に設置した太陽光発電所から当社グループが電力を供給するサービスに関しても、リース契約によって事業期間のリース料が固定されています。このため、既存のプロジェクトに関しては金利上昇の影響はないと認識しています。
ただし、ご指摘のとおり、今後の金利上昇に備え、新たなプロジェクトにおいてはリース料率の上昇も見込まれますので、これらを勘案しながら、しっかりとした採算が確保できるかを判断しつつ投資を進めていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
つまり、プロジェクトファイナンスにおいては金利はすでに固定化されており、今後インフレや金利の上昇があっても、既存のプロジェクトに関しては金利が上昇することはないという認識でよろしいでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、そうです。プロジェクトファイナンスでは金利は固定化されています。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。次に、株価についてお伺いします。残念ながら、IPO当時から現在までに株価が4分の1程度まで下落してしまっています。これについて、どのような株価対策を講じておられるのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ありがとうございます。
ご指摘のとおり、当社は2021年4月に上場し、その後、11月頃までは株価も順調に推移していましたが、それ以降は長期的な低迷に入っています。この点については、私をはじめ経営陣一同、非常に深刻に受け止めており、抜本的な対応策を講じる必要があると強く認識しています。その一因として補足させていただきたいのが、2023年8月頃に実施した「ライツ・オファリング」による資金調達です。これは、既存の株主の皆様に対して、新しい株式を割安な価格で購入できる権利を付与するもので、この結果、発行済株式総数が倍増し、それに伴い株価が実質的に半減するという影響がありました。この影響もあって、その後も株価は低迷し、現在に至っています。
株価対策としては、教科書的ではありますが、まずは足元の業績をしっかりと向上させること。そして、中長期的な成長期待を持っていただくために、先ほどご説明した中期経営計画「TX2030」の達成を目指し、注力事業分野への取り組みを着実に進めていくことで、「TESSグループは2030年に向けて成長していくだろう」と投資家の皆様に感じていただけるようにしていく、これが最も重要だと考えています。
また、IR活動の充実にも取り組んでおり、機関投資家の方々とも日常的にIR面談を実施し、当社の成長性についてご説明を重ねています。加えて、ニュースリリースについても、お客様向けに展開している脱炭素ソリューションの導入事例を積極的に開示し、どのようなお客様に、どのような脱炭素ソリューションを提供しているかをご紹介することで、「顧客の顔が見えるビジネスを展開している」と実感していただけるように努めています。
さらに、個人投資家の皆様が多く当社株式を保有してくださっているという点を鑑み、日頃の感謝の気持ちを込め、また当社株式への投資魅力を一層高めることを目的として、株主優待制度の導入も決定しました。具体的には、2025年8月頃に「プレミアム優待倶楽部」というサイト上に、当社専用ページが立ち上がり、保有株式数に応じて付与されるポイントから商品を選んでいただける方式となります。他社の導入企業とのポイント合算も可能です。例えば、3,000株を保有している場合、1株あたり5ポイント(約5円)が付与されることになります。現時点での配当予想は1株あたり7.66円ですので、仮に株価が300円とすると、優待を含めた総合利回りは4.22%になります。今後は、先ほどの株主優待制度のサイトも活用しながら、株主の皆様との対話をより一層深め、当社に対する理解を促進し、中長期的に当社株式を保有していただけるようにしていきたいと考えています。このように、株価の動向を日々注視しながら、様々な角度から株価対策を検討し、実行しているところです。
テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)に続く
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