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インターネットインフィニティーのニュース
*11:09JST IIF Research Memo(9):既存事業の拡大を軸に新規事業展開を積極化し、成長スピードを加速させる(1)
■インターネットインフィニティー<6545>の中期的な経営方針
2024年8月、同社として初となる中期経営計画を公表した。これまでも「事業計画及び成長可能性に関する事項」として中長期的な成長戦略を公表していたが、今回改めて中期経営計画の形でまとめた。基本的な戦略等に変更はないが、2025年問題に加えて、介護人材の不足が深刻化する2040年問題の解決に向けて、成長拡大と新規事業の展開を目指すことを強調した。
中期的な経営方針として同社は、レコードブック事業をはじめとする既存事業を成長させ、既存事業から生み出したキャッシュを新規事業の創出に重点投資することで、成長スピードを加速させることを掲げている。IIF Vision2030で掲げたビジョン「リアル×テクノロジーで『健康な未来』を創造する」の下、「超高齢社会における課題解決」を重要なミッションとし、テクノロジーを活用しながら既存事業の競争力向上と新規事業の創出に注力する。具体的には、AI等を活用したソリューションの開発、リアルで蓄積したデータの活用、介護現場のDXを推進する。これにより、既存事業の競争力と収益性を高めるとともに、業績拡大スピードを加速し、企業価値をさらに向上させる。加えて、外部要因に左右されにくい安定収益基盤の構築にも引き続き注力する。自社内で介護保険外の新規事業を立ち上げるとともに、既存事業の成長に寄与する領域へはM&Aを積極的に検討し、収益基盤の多様化を推し進める考えだ。これらにより、最終年度である2028年3月期に売上高7,395百万円、営業利益980百万円、親会社株主に帰属する当期純利益574百万円、ROE22.0%、売上高営業利益率13.3%の達成を目指す。
同社は2023年6月、コロナ禍の収束を機に「中期ビジョン2025」「中期戦略における重点戦略」について再度整理を行い、新たにIIF Vision2030を策定した。その後、2024年6月には足元の業績動向などを考慮し、利益計画及び成長戦略を最新版にアップデートした。主にレコードブック事業と在宅サービス事業、並びに連結ベースの売上高と営業利益の業績見通しを上方修正した。また、2026年3月期からは、新規事業も業績の拡大に寄与する見通しとした。既存事業の着実な成長と新規事業の創出によって売上高が伸長するなか、各事業の収益性をさらに高める戦略だ。中長期的に高齢化というトレンドは継続することが想定され、同社のヘルスケアサービスに対する需要は堅調に推移することが予想される。さらに、足元ではレコードブック事業の稼働率が向上していることに加えて、収益性の高いWebソリューション事業の業績も好調である。コロナ禍の影響を一定程度受けたものの、2025年3月期以降はコロナ禍前の成長スピードに回帰する見込みだ。中期経営計画の数値目標に関しては、既存事業と新規事業を分けて検討することによって計画の精度をあげている。同社はこれまでの成長投資によって、レコードブック事業を中心に、安定して売上と利益をあげることができる事業ポートフォリオを構築してきた。そのため、既存事業の数値計画は精度の高いものとなっており、連結ベースの業績計画達成の確度も高いと弊社は見ている。
また、M&Aを含めた構造改革も引き続き推進する。既述のとおり、2023年3月期には2件のM&Aを実行した。今後は、2040年問題の課題である介護人材不足、労働力不足を解決すべく、介護事業者の生産性向上に資するDXソリューションの提供に向けたM&Aの実行を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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2024年8月、同社として初となる中期経営計画を公表した。これまでも「事業計画及び成長可能性に関する事項」として中長期的な成長戦略を公表していたが、今回改めて中期経営計画の形でまとめた。基本的な戦略等に変更はないが、2025年問題に加えて、介護人材の不足が深刻化する2040年問題の解決に向けて、成長拡大と新規事業の展開を目指すことを強調した。
中期的な経営方針として同社は、レコードブック事業をはじめとする既存事業を成長させ、既存事業から生み出したキャッシュを新規事業の創出に重点投資することで、成長スピードを加速させることを掲げている。IIF Vision2030で掲げたビジョン「リアル×テクノロジーで『健康な未来』を創造する」の下、「超高齢社会における課題解決」を重要なミッションとし、テクノロジーを活用しながら既存事業の競争力向上と新規事業の創出に注力する。具体的には、AI等を活用したソリューションの開発、リアルで蓄積したデータの活用、介護現場のDXを推進する。これにより、既存事業の競争力と収益性を高めるとともに、業績拡大スピードを加速し、企業価値をさらに向上させる。加えて、外部要因に左右されにくい安定収益基盤の構築にも引き続き注力する。自社内で介護保険外の新規事業を立ち上げるとともに、既存事業の成長に寄与する領域へはM&Aを積極的に検討し、収益基盤の多様化を推し進める考えだ。これらにより、最終年度である2028年3月期に売上高7,395百万円、営業利益980百万円、親会社株主に帰属する当期純利益574百万円、ROE22.0%、売上高営業利益率13.3%の達成を目指す。
同社は2023年6月、コロナ禍の収束を機に「中期ビジョン2025」「中期戦略における重点戦略」について再度整理を行い、新たにIIF Vision2030を策定した。その後、2024年6月には足元の業績動向などを考慮し、利益計画及び成長戦略を最新版にアップデートした。主にレコードブック事業と在宅サービス事業、並びに連結ベースの売上高と営業利益の業績見通しを上方修正した。また、2026年3月期からは、新規事業も業績の拡大に寄与する見通しとした。既存事業の着実な成長と新規事業の創出によって売上高が伸長するなか、各事業の収益性をさらに高める戦略だ。中長期的に高齢化というトレンドは継続することが想定され、同社のヘルスケアサービスに対する需要は堅調に推移することが予想される。さらに、足元ではレコードブック事業の稼働率が向上していることに加えて、収益性の高いWebソリューション事業の業績も好調である。コロナ禍の影響を一定程度受けたものの、2025年3月期以降はコロナ禍前の成長スピードに回帰する見込みだ。中期経営計画の数値目標に関しては、既存事業と新規事業を分けて検討することによって計画の精度をあげている。同社はこれまでの成長投資によって、レコードブック事業を中心に、安定して売上と利益をあげることができる事業ポートフォリオを構築してきた。そのため、既存事業の数値計画は精度の高いものとなっており、連結ベースの業績計画達成の確度も高いと弊社は見ている。
また、M&Aを含めた構造改革も引き続き推進する。既述のとおり、2023年3月期には2件のM&Aを実行した。今後は、2040年問題の課題である介護人材不足、労働力不足を解決すべく、介護事業者の生産性向上に資するDXソリューションの提供に向けたM&Aの実行を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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