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朝日インテックのニュース
*15:19JST 朝日インテック:PCIガイドワイヤー世界首位、成長著しい低侵襲治療おけるグローバル企業
朝日インテック<7747>は1976年設立。極細ステンレスワイヤーロープ技術を基盤に医療機器分野へ参入し、低侵襲治療に特化するグローバル・ニッチのトップ企業へ変遷を遂げている。創業以来一貫して高精度なワイヤ技術を磨き、世界110を超える国と地域で製品を展開している。
同社事業はメディカル事業とデバイス事業の2セグメントから構成されている。メディカル事業が売上高の9割を占める主要事業となっている。主力製品であるPCIガイドワイヤーを含む循環器向け製品に加え、非循環器(末梢・脳・腹部・消化器)領域やOEM製品を展開している。PCIガイドワイヤーについては、グローバルシェア1位となっているが、日本、米国、中国、EU各地域においても首位となっており確固たる地位を保持している。デバイス事業については、医療機器-の-部材や産業用機器向けの製品も製造しているが、足元では成長領域であるメディカル事業にリソースを集中している。
同社の主力製品であるPCIガイドワイヤーにおける強みは、創業以来培ってきたステンレス技術の高さである。同社は産業機器分野から医療機器分野に進出して以降、一貫してノウハウを蓄積している。具体的には、同社のトルク技術は繊細な操作を可能とし、カテーテル治療における医療高度化に貢献している。また、同社がCTO病変向けのPCIガイドワイヤーを開発したことで、外科手術ではなくカテーテルによる治療が可能となり、同領域において革新的なマイルストーンとなった。CTO病変の手術は難易度が高く、同社製品がシェアをほぼ独占しており、不可欠な存在となっている。
事業環境としては、低侵襲治療の普及が世界的に進み、特にアジアなど発展途上地域では先進国並みに医療の高度化が進み、需要が増加すると見込まれる。また、国内ではPCIガイドワイヤーは8割程度のシェアを占めるが、国外の各国・地域においても国内水準まで引き上げる余地があるため、同社業績の拡大余地となろう。
2025年6月期通期見通しについて、2025年5月15日に業績予想を修正している。売上高は前期比10.8%増の119,160百万円、営業利益は同30.4%増の28,859百万円、当期純利益は同28.4%減の11,314百万円を見込む。需要拡大、円安効果などから、国内外のメディカル事業が好調に推移したことが主因である。一方、過去実施した投資について、減損損失や投資有価証券の評価損を計上したことから、当期純利益は減益となった。
同社は、中期計画「ASAHI Going Beyond 1000」(FY22-26)を発表しているが、現状では2025年6月期に前倒しで達成が見込まれる。そのため、8月に発表が予想される新しい中期経営計画が注目されている。既存領域においてシェア拡大や収益性を強化するだけでも、十分に成長余地はあるが、さらなる成長を目指す上では、新規領域への進出が期待される。同社にはPCIガイドワイヤーで培った確固たる技術・実績があるため、シナジー効果が期待される関連領域へのM&A戦略などが想起されよう。
株主還元については、連結配当性向35%を目処とし、長期的視点や業績動向を踏まえて総合的に勘案するとしている。2025年6月期の配当予想は1株当たり24.23円を予定している。同社のPBRは足元では4倍程度で推移しており、企業成長を通じた業績拡大がマーケットからの期待値となっている。
同社のPCIガイドワイヤー領域における確固たる地位や高い成長性は今後も続いていくだろう。一方、更なる成長を加速させるためには、M&Aなどの投資を通じて、事業領域を拡大していくことが必要になる。新しい中期経営計画では、成長期待が醸成されるような、投資戦略を期待したい。
<HM>
同社事業はメディカル事業とデバイス事業の2セグメントから構成されている。メディカル事業が売上高の9割を占める主要事業となっている。主力製品であるPCIガイドワイヤーを含む循環器向け製品に加え、非循環器(末梢・脳・腹部・消化器)領域やOEM製品を展開している。PCIガイドワイヤーについては、グローバルシェア1位となっているが、日本、米国、中国、EU各地域においても首位となっており確固たる地位を保持している。デバイス事業については、医療機器-の-部材や産業用機器向けの製品も製造しているが、足元では成長領域であるメディカル事業にリソースを集中している。
同社の主力製品であるPCIガイドワイヤーにおける強みは、創業以来培ってきたステンレス技術の高さである。同社は産業機器分野から医療機器分野に進出して以降、一貫してノウハウを蓄積している。具体的には、同社のトルク技術は繊細な操作を可能とし、カテーテル治療における医療高度化に貢献している。また、同社がCTO病変向けのPCIガイドワイヤーを開発したことで、外科手術ではなくカテーテルによる治療が可能となり、同領域において革新的なマイルストーンとなった。CTO病変の手術は難易度が高く、同社製品がシェアをほぼ独占しており、不可欠な存在となっている。
事業環境としては、低侵襲治療の普及が世界的に進み、特にアジアなど発展途上地域では先進国並みに医療の高度化が進み、需要が増加すると見込まれる。また、国内ではPCIガイドワイヤーは8割程度のシェアを占めるが、国外の各国・地域においても国内水準まで引き上げる余地があるため、同社業績の拡大余地となろう。
2025年6月期通期見通しについて、2025年5月15日に業績予想を修正している。売上高は前期比10.8%増の119,160百万円、営業利益は同30.4%増の28,859百万円、当期純利益は同28.4%減の11,314百万円を見込む。需要拡大、円安効果などから、国内外のメディカル事業が好調に推移したことが主因である。一方、過去実施した投資について、減損損失や投資有価証券の評価損を計上したことから、当期純利益は減益となった。
同社は、中期計画「ASAHI Going Beyond 1000」(FY22-26)を発表しているが、現状では2025年6月期に前倒しで達成が見込まれる。そのため、8月に発表が予想される新しい中期経営計画が注目されている。既存領域においてシェア拡大や収益性を強化するだけでも、十分に成長余地はあるが、さらなる成長を目指す上では、新規領域への進出が期待される。同社にはPCIガイドワイヤーで培った確固たる技術・実績があるため、シナジー効果が期待される関連領域へのM&A戦略などが想起されよう。
株主還元については、連結配当性向35%を目処とし、長期的視点や業績動向を踏まえて総合的に勘案するとしている。2025年6月期の配当予想は1株当たり24.23円を予定している。同社のPBRは足元では4倍程度で推移しており、企業成長を通じた業績拡大がマーケットからの期待値となっている。
同社のPCIガイドワイヤー領域における確固たる地位や高い成長性は今後も続いていくだろう。一方、更なる成長を加速させるためには、M&Aなどの投資を通じて、事業領域を拡大していくことが必要になる。新しい中期経営計画では、成長期待が醸成されるような、投資戦略を期待したい。
<HM>
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