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ファーストリテイリングのニュース
*14:40JST 東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について~vol.1
以下は、2025年2月17日にYouTubeチャンネル「FISCO TV」で配信された「東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について」です。2024年相場の振り返り、先物取引の活用方法を、フィスコ アナリストの白幡玲美が紹介、2回に分けてします。
皆さん、こんにちは。フィスコ・アナリストの白幡玲美です。本日は、東証グロース市場250指数のポイントとその先物取引の魅力や具体的な活用法についてお話させて頂きます。
東証グロース市場250指数について、聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますので、まず簡単にご説明します。こちらは2023年11月4日までマザーズ指数として運用されていたもので、東京証券取引所の市場再編により、同年11月6日から東証グロース市場250指数と名称変更が行われています。マザーズ指数、という言葉をご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、マザーズ指数の名称が、東証グロース市場250指数に替わっただけです。
それでは2024年の相場を振り返ります。2024年2月22日、1989年12月に記録しました日経平均の史上最高値を更新、そして、7月4日には遅ればせながらTOPIX(東証株価指数)も史上最高値を更新しました。
一方、東証グロース市場250指数は、2月から3月にかけて上昇する局面もあったのですが、年を通して見ると、じりじりと低下し年間のパフォーマンスは-8.8%と弱い動きが目立ちました。
プライム市場の大型株が買われた理由として、東証による企業統治改革や金融政策の正常化などを材料に外国人投資家が日経平均先物やTOPIXコア30銘柄など時価総額が大きい日本株を購入したことが挙げられます。また、企業による自社株買いが積極的に行われたことや、新しいNISA(少額投資非課税制度)スタートによって、個人投資家が配当や優待を狙って大型株をコツコツと購入したことなどもあります。
結果として、プライム市場の大型株に関心が向かった一方、成長性重視で世界的にはまだ知名度が高くない企業が多いグロース市場には、相対的に投資資金が向かいにくい展開となりました。
足元、弱い動きとなっている東証グロース市場250指数ですが、昨年末に、2025年、光明が差すかもしれないと感じさせるニュースが公表されました。東証が「グロース市場における今後の対応」の会議資料を公表したのです。
今年3月には、市場区分見直しに伴う経過措置が終了することから、一部市場関係者が話題としていました、上場基準の引き上げに関する具体策が今後、東証から発表される可能性があります。上場基準を引き上げることによって、市場の新陳代謝が進むかもしれないのです。
昨年、日本銀行が政策金利の引き上げを実施したことなどから、2024年は、企業の倒産が前年比16.5%増加し3年連続の増加となりました。2025年も企業倒産は増える可能性がありますが、「ゾンビ企業」とも言われる企業の倒産は、ある意味「破壊と創造」と捉えることもできます。
グロース市場も同じ見方がされています。「確かな成長性を秘めた銘柄のみ上場しているグロース市場」といった見方が認知されれば、投資資金がグロース市場にも流入するかもしれません。グロース市場が活況となれば、自然と東証グロース市場250指数も上昇基調に転じるのではないか、と考えます。
東証グロース市場250指数は、TOPIX同様、時価総額加重型の株価指数で、JPX総研が選定した主力250銘柄から算出されています。定期銘柄入れ替えは年1回で10月末に実施されています。
グロース市場の時価総額が多く流動性が高い銘柄は、プライム市場やスタンダード市場に鞍替えするケースが多いことから、時価総額上位銘柄の顔ぶれは1年でガラッと変わります。
GENDAは国内でゲームセンター事業を主軸に様々なM&Aを展開しており、米国市場でもゲームセンターを展開するなど事業拡大に積極的です。メディア等でも取り上げられるなどグロース市場を代表する銘柄に成長しました。また、VTuber運営会社のカバーも米国事業の拡大が期待されています。
一方、昨年上場したばかりのトライアルHDは、時価総額ではグロース市場ダントツトップを誇っています。株価動向に派手さはありませんが、上場後もしっかりとした株価推移は安定感すら感じられます。
これら3つの銘柄は、グロース市場の時価総額上位ランキングトップ10に入っています。つまり、東証グロース市場250指数へのインパクトが大きい銘柄なのです。こうした銘柄が強い動きを示している時、東証グロース市場250指数も結果として強く動く可能性があります。
日経平均に例えますと、これら3つの銘柄は、日経平均における東京エレクトロン<8035>やファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>のような存在です。
こうした指数インパクトが大きい銘柄の動きと東証グロース市場250指数の動向を見比べていると、うまい投資活用術がひらめくかもしれません。
-東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について~vol.2に続く-
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皆さん、こんにちは。フィスコ・アナリストの白幡玲美です。本日は、東証グロース市場250指数のポイントとその先物取引の魅力や具体的な活用法についてお話させて頂きます。
東証グロース市場250指数について、聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますので、まず簡単にご説明します。こちらは2023年11月4日までマザーズ指数として運用されていたもので、東京証券取引所の市場再編により、同年11月6日から東証グロース市場250指数と名称変更が行われています。マザーズ指数、という言葉をご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、マザーズ指数の名称が、東証グロース市場250指数に替わっただけです。
それでは2024年の相場を振り返ります。2024年2月22日、1989年12月に記録しました日経平均の史上最高値を更新、そして、7月4日には遅ればせながらTOPIX(東証株価指数)も史上最高値を更新しました。
一方、東証グロース市場250指数は、2月から3月にかけて上昇する局面もあったのですが、年を通して見ると、じりじりと低下し年間のパフォーマンスは-8.8%と弱い動きが目立ちました。
プライム市場の大型株が買われた理由として、東証による企業統治改革や金融政策の正常化などを材料に外国人投資家が日経平均先物やTOPIXコア30銘柄など時価総額が大きい日本株を購入したことが挙げられます。また、企業による自社株買いが積極的に行われたことや、新しいNISA(少額投資非課税制度)スタートによって、個人投資家が配当や優待を狙って大型株をコツコツと購入したことなどもあります。
結果として、プライム市場の大型株に関心が向かった一方、成長性重視で世界的にはまだ知名度が高くない企業が多いグロース市場には、相対的に投資資金が向かいにくい展開となりました。
足元、弱い動きとなっている東証グロース市場250指数ですが、昨年末に、2025年、光明が差すかもしれないと感じさせるニュースが公表されました。東証が「グロース市場における今後の対応」の会議資料を公表したのです。
今年3月には、市場区分見直しに伴う経過措置が終了することから、一部市場関係者が話題としていました、上場基準の引き上げに関する具体策が今後、東証から発表される可能性があります。上場基準を引き上げることによって、市場の新陳代謝が進むかもしれないのです。
昨年、日本銀行が政策金利の引き上げを実施したことなどから、2024年は、企業の倒産が前年比16.5%増加し3年連続の増加となりました。2025年も企業倒産は増える可能性がありますが、「ゾンビ企業」とも言われる企業の倒産は、ある意味「破壊と創造」と捉えることもできます。
グロース市場も同じ見方がされています。「確かな成長性を秘めた銘柄のみ上場しているグロース市場」といった見方が認知されれば、投資資金がグロース市場にも流入するかもしれません。グロース市場が活況となれば、自然と東証グロース市場250指数も上昇基調に転じるのではないか、と考えます。
東証グロース市場250指数は、TOPIX同様、時価総額加重型の株価指数で、JPX総研が選定した主力250銘柄から算出されています。定期銘柄入れ替えは年1回で10月末に実施されています。
グロース市場の時価総額が多く流動性が高い銘柄は、プライム市場やスタンダード市場に鞍替えするケースが多いことから、時価総額上位銘柄の顔ぶれは1年でガラッと変わります。
GENDAは国内でゲームセンター事業を主軸に様々なM&Aを展開しており、米国市場でもゲームセンターを展開するなど事業拡大に積極的です。メディア等でも取り上げられるなどグロース市場を代表する銘柄に成長しました。また、VTuber運営会社のカバーも米国事業の拡大が期待されています。
一方、昨年上場したばかりのトライアルHDは、時価総額ではグロース市場ダントツトップを誇っています。株価動向に派手さはありませんが、上場後もしっかりとした株価推移は安定感すら感じられます。
これら3つの銘柄は、グロース市場の時価総額上位ランキングトップ10に入っています。つまり、東証グロース市場250指数へのインパクトが大きい銘柄なのです。こうした銘柄が強い動きを示している時、東証グロース市場250指数も結果として強く動く可能性があります。
日経平均に例えますと、これら3つの銘柄は、日経平均における東京エレクトロン<8035>やファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>のような存在です。
こうした指数インパクトが大きい銘柄の動きと東証グロース市場250指数の動向を見比べていると、うまい投資活用術がひらめくかもしれません。
-東証グロース市場250指数のポイントと先物取引の魅力について~vol.2に続く-
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