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日経225先物は11時30分時点、前日比880円高の5万1340円(+1.74%)前後で推移。寄り付きは5万0700円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万0695円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。寄り付き直後につけた5万0670円を安値に、ショートカバーを交えたロング優勢の流れとなった。買い一巡後は5万0800円~5万0900円辺りでもみ合う場面もあったが、中盤にかけて5万1000円に乗せてくると上へのバイアスが強まり、終盤にかけて5万1360円まで上げ幅を広げた。
上方修正を発表したアドバンテスト<6857>[東証P]がマドを空けての上昇で一気に10月7日につけた上場来高値(1万8830円)を更新し、2万2000円台に乗せる場面もあった。1社で日経平均株価を一時1000円超押し上げており、同社のほかソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]などの半導体や人工知能(AI)関連株に物色が一極集中している。
日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(5万1490円)に迫ってきた。5万1000円台をキープできるかを見極めるほか、アドバンテスト睨みの展開になりそうである。5万1000円を割り込んでくるようだと、利益確定に伴うロング解消が入りやすいと考えられるが、ショートに傾けることは避けたい。アドバンテストが割高としても、指数連動のパッシブファンドなどは買わざるを得ない状況であろう。
NT倍率は先物中心限月で15.60倍に上昇した。+2σ(15.52倍)を明確に上回っており、いったんはNTロングを巻き戻す動きが意識されやすい。ただし、アドバンテストに資金が集中する一方で、東証プライムの8割近い銘柄が下落している状況であり、NTロングに振れやすい。2021年2月高値の15.68倍辺りがターゲットになりそうだ。
株探ニュース
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