*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米緩和休止も日本の円安牽制を意識
10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。来年以降の米金融政策に関し緩和休止に思惑が広がれば、ドル買い優勢となる見通し。ただ、日本の円安牽制が意識されやすく、上値の重さが目立つ展開となりそうだ。
前日発表された米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が市場予想を上回り、米労働市場の底堅さが意識された。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた持ち高調整の動きが見られたものの、米金利の下げ渋りがドルを支えた。ユーロ・ドルは1.1610ドル台に軟化し、ドル・円は157円台に接近。本日アジア市場で米金利高は継続し、ドル買いに振れやすい地合いは続くものの、日経平均株価の反落で主要通貨は円買いに押された。
この後の海外市場はFOMCの結果とパウエル議長の発言が焦点。追加利下げは織り込み済みだが、来年の緩和継続に慎重な見方が強まれば、ドル買い優勢となろう。ただ、来週以降の重要経済指標の内容を見極める展開なら、過度な上昇は抑制されよう。他方、引き続き日本の財政悪化懸念による円売りがドルを支える構図が続く。ただ、日銀の利上げ観測が残るほか、過去の為替介入の水準が意識され、円売り縮小ならドル上値は重くなるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・23:45 カナダ中央銀行政策金利発表(予想:金融政策の現状維持)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で政策金利決定(予想:0.25ptの利下げ)
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前日発表された米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が市場予想を上回り、米労働市場の底堅さが意識された。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた持ち高調整の動きが見られたものの、米金利の下げ渋りがドルを支えた。ユーロ・ドルは1.1610ドル台に軟化し、ドル・円は157円台に接近。本日アジア市場で米金利高は継続し、ドル買いに振れやすい地合いは続くものの、日経平均株価の反落で主要通貨は円買いに押された。
この後の海外市場はFOMCの結果とパウエル議長の発言が焦点。追加利下げは織り込み済みだが、来年の緩和継続に慎重な見方が強まれば、ドル買い優勢となろう。ただ、来週以降の重要経済指標の内容を見極める展開なら、過度な上昇は抑制されよう。他方、引き続き日本の財政悪化懸念による円売りがドルを支える構図が続く。ただ、日銀の利上げ観測が残るほか、過去の為替介入の水準が意識され、円売り縮小ならドル上値は重くなるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・23:45 カナダ中央銀行政策金利発表(予想:金融政策の現状維持)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で政策金利決定(予想:0.25ptの利下げ)
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