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サイバーリンクスのニュース
*11:01JST サイバーリン Research Memo(1):2025年12月期中間期は73.6%の経常増益、過去最高を記録
■要約
1. 2025年12月期中間期の業績概要
サイバーリンクス<3683>の2025年12月期中間期の連結業績は、売上高8,849百万円(前年同期比11.5%増)、定常収入4,250百万円(同7.6%増)、営業利益990百万円(同74.6%増)、経常利益990百万円(同73.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益673百万円(同101.9%増)となり、売上高、定常収入、経常利益は中間期として過去最高となった。セグメント別では、流通クラウド事業は、クラウドサービスが順調に拡大したことで定常収入が拡大して増収となったが、開発体制強化のための人員増及び賃上げなどの待遇改善の実施による原価増や、中大規模スーパー向けの基幹システム「@rmsV6」のリリースに伴う償却負担増などによりセグメント利益は若干だが減益となった。官公庁クラウド事業は、自治体基幹システム標準化案件、文書管理システム、防災行政無線工事案件等が計画以上に進展して増収、大幅増益となった。トラスト事業は、「CloudCerts」の拡大等により微増収となったが、営業体制の強化による費用増などから損失額は拡大した。モバイルネットワーク事業は、端末販売高は減少したがインセンティブ収入の増加により微増収ながら増益となった。
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の連結業績は期初予想を据え置き、売上高17,741百万円(前期比11.8%増)、定常収入8,654百万円(同6.5%増)、営業利益1,731百万円(同37.9%増)、経常利益1,734百万円(同36.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,147百万円(同40.8%増)を見込んでいる。引き続きM&Aや開発投資による償却負担が続くが、これを吸収して連続の過去最高益の更新を目指す。セグメント別では、流通クラウド事業は定常収入の積み上げなどにより増収増益を予想、官公庁クラウド事業は自治体DX案件を取り込むことで増収を確保、のれん償却負担増を吸収して増益を見込む。トラスト事業は、営業体制を強化して「CloudCerts」の拡販を本格化して収益均衡を見込む。モバイルネットワーク事業は、端末販売が低調であることから前期比では減収減益を予想している。今後は、量的な拡大に加えて質的な改善として、サステナビリティだけでなく、資本コストや株価を意識した経営についても積極的に取り組み、「効率的に稼ぐ力の底上げ」「将来への期待の醸成」の両面から企業価値向上を図る。全体としては、中間期の実績に比べてかなり控え目な予想であり、通期の業績は上方修正される可能性が高いと弊社では見ている。
3. 中期経営計画
2025年12月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標は売上高170億円、経常利益16.8億円、定常収入95億円、ROE13%以上となっているが、この目標達成はほぼ確実と言える。会社は、「現在、新しい中期経営計画を策定中であり2026年2月に発表する予定だ」と述べている。注力サービスである中大規模顧客向け「@rmsV6」については既に複数社から受注済みで、2025年は現在まで2社が稼働開始している。顧客からの引き合いも多く、その後も順次拡販が予想されることや、(株)シナジーのM&Aに伴う償却負担が軽くなる2026年12月期以降は加速度的な利益向上が見込めると弊社では見ており、今後の業績動向は注目に値する。
■Key Points
・シェアクラウド、食品流通業界向けに特化したユニークなITベンダー
・2025年12月期も償却負担が続くが、増収により37.9%の営業増益予想
・中期経営計画の目標達成はほぼ確実、新計画を策定中
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
1. 2025年12月期中間期の業績概要
サイバーリンクス<3683>の2025年12月期中間期の連結業績は、売上高8,849百万円(前年同期比11.5%増)、定常収入4,250百万円(同7.6%増)、営業利益990百万円(同74.6%増)、経常利益990百万円(同73.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益673百万円(同101.9%増)となり、売上高、定常収入、経常利益は中間期として過去最高となった。セグメント別では、流通クラウド事業は、クラウドサービスが順調に拡大したことで定常収入が拡大して増収となったが、開発体制強化のための人員増及び賃上げなどの待遇改善の実施による原価増や、中大規模スーパー向けの基幹システム「@rmsV6」のリリースに伴う償却負担増などによりセグメント利益は若干だが減益となった。官公庁クラウド事業は、自治体基幹システム標準化案件、文書管理システム、防災行政無線工事案件等が計画以上に進展して増収、大幅増益となった。トラスト事業は、「CloudCerts」の拡大等により微増収となったが、営業体制の強化による費用増などから損失額は拡大した。モバイルネットワーク事業は、端末販売高は減少したがインセンティブ収入の増加により微増収ながら増益となった。
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の連結業績は期初予想を据え置き、売上高17,741百万円(前期比11.8%増)、定常収入8,654百万円(同6.5%増)、営業利益1,731百万円(同37.9%増)、経常利益1,734百万円(同36.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,147百万円(同40.8%増)を見込んでいる。引き続きM&Aや開発投資による償却負担が続くが、これを吸収して連続の過去最高益の更新を目指す。セグメント別では、流通クラウド事業は定常収入の積み上げなどにより増収増益を予想、官公庁クラウド事業は自治体DX案件を取り込むことで増収を確保、のれん償却負担増を吸収して増益を見込む。トラスト事業は、営業体制を強化して「CloudCerts」の拡販を本格化して収益均衡を見込む。モバイルネットワーク事業は、端末販売が低調であることから前期比では減収減益を予想している。今後は、量的な拡大に加えて質的な改善として、サステナビリティだけでなく、資本コストや株価を意識した経営についても積極的に取り組み、「効率的に稼ぐ力の底上げ」「将来への期待の醸成」の両面から企業価値向上を図る。全体としては、中間期の実績に比べてかなり控え目な予想であり、通期の業績は上方修正される可能性が高いと弊社では見ている。
3. 中期経営計画
2025年12月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標は売上高170億円、経常利益16.8億円、定常収入95億円、ROE13%以上となっているが、この目標達成はほぼ確実と言える。会社は、「現在、新しい中期経営計画を策定中であり2026年2月に発表する予定だ」と述べている。注力サービスである中大規模顧客向け「@rmsV6」については既に複数社から受注済みで、2025年は現在まで2社が稼働開始している。顧客からの引き合いも多く、その後も順次拡販が予想されることや、(株)シナジーのM&Aに伴う償却負担が軽くなる2026年12月期以降は加速度的な利益向上が見込めると弊社では見ており、今後の業績動向は注目に値する。
■Key Points
・シェアクラウド、食品流通業界向けに特化したユニークなITベンダー
・2025年12月期も償却負担が続くが、増収により37.9%の営業増益予想
・中期経営計画の目標達成はほぼ確実、新計画を策定中
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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